こういうタイトルを付けると、



「“ビジネスは結局、実績を残した者が勝ち”ってことを言いたいんでしょ」



と思われる方も多いかもしれませんが、今日の話題はさにあらず、です。




今日はクリスマスイブで、明日はクリスマス、そしてあさっても日曜日。



この3日間は人が大きく動き、大きくものが動くことと思います。



物販をされている方はさぞやお忙しくなるものと思いますが、今日のタイトルにある 「結果」 とは、



まさに このようなイベント時期の売れ具合の 「結果」、店先でのお客さんの「行動結果」、販促物の「反応結果」 などを記録しておきましょう


というお話です。



例えば、あるイベント期間中、特に力を入れて売りたい商品の販促物があると思うのですが、



その販促物に対する反応はどうであったか



などを、できるだけ克明に記録しておくことが、後々の企画立案の成功→売上げアップにつながります。



チラシでいえば、最初のシーズンで使ったものの反応と、ちょっと改編した次のシーズンのものとの反応の違いを記録しておく、という事です。



通販業者などが使う手法としては、1キャンペーンについて同じデザインのチラシで、キャッチコピー部分だけを変えたAパターン・Bパターンの2つのチラシを用意し、その反応の違いを記録し、のちのチラシ制作に生かしていく、ということをやっています。



特に店頭販売をされている業者さんなどは、店頭でのお客さんの反応など、その場でしかキャッチできない反応があります。



自分たちが考えたPOPのどんな言葉に反応したのか、お客さんの会話を聞き耳を立てながら「反応」をキャッチし、その場ですぐにメモに残します。



これは、“一瞬”を捕えるかどうか であり、そのPOPがあるこの売り場でしか起きない出来事ですので、そこで得た 「結果」=「情報」 はその店オリジナルの財産になります。



その 「結果」 に基づいて企画した次期の販促がヒットした場合、それはちゃんとした「裏づけ」とその店員さんたちだけが持つ感性によって作り上げられたものなので、他店が同様の企画をパクったとしても同じ結果が出るかは非常に微妙になり、その店の 「独自性」 は増します。



このように、「店の独自化」 を図るためにも、 「結果」 の記録を残していくことは、とても重要なのです。


 


よくあるシーンとして、「半年先にバレンタインがあるんだけど、その企画をどうしよう?」 となった時に、



「去年、あの企画、まあまあよく売れたよなぁー」



など、とても抽象的な記憶を “たたき台” にする事があります。



まあ、よく見て売上げ額の推移だけ、とか。



これが、「お客さんの反応を事細かに書いた記録」 が残っていたら、どうでしょう?



分析の仕方が俄然変わってくるし、そこで練られる企画の濃度もかなり変わってくるでしょう。



『去年、恋人用だけでなく、「お父さん用」のコーナーを充実させた時に、30歳手前ぐらいのお母さんと3歳ぐらいのお嬢さんが来て店頭で 「さあ△△ちゃん(このお嬢さんの名前)、パパにどんなチョコレートを買ってあげようかー」 と、小さなお嬢さんからお父さんへのプレゼントを用意しているお母さんの姿を見た。 今年は、 「小さなお子様から大好きなパパへ」 に照準を合わせたコーナー作りをして、パパへのメッセージを書いた手紙を持参してくれたお客さんには商品と一緒にラッピングをしてあげる、というサービス企画をしてはどうだろう?」



などの企画が出てきたりするんではないでしょうか。




ついついやりそびれてしまい勝ちなこのような活動。 “後から振り返って残す記録” ではなく、できるだけその場で付けた“臨場感あふれる記録” をぜひ残してください。




「心」を届けるメッセンジャー・NAKA-Gの「絆ブログ」
(店頭でのお客さんの反応はその店の店員さんしかキャッチできない。)