レストランは、6月30日に閉めると決めた。
決めて伝えたのは3月終盤だ。

契約上は、6カ月前に言わなければならない。
不動産屋に、健康上の都合なのだが、、
と訴えてみるが、受理されず。
仕方がない。想定内だ。

残り3カ月分の家賃は、
入るときに納めた保証金と相殺で。

厨房やテーブルなど、
次のヒトのためにこのまま置いていくこと。

次の入居者を決める手伝いは我々もやるので、
入居希望者がいれば、連れてきてくれてもいいよ、
ということ。

などを話し合って決めた。




寂しくない訳がない。

15年間、毎日、頑張ってやってきたのだもの。
お客さんにもいっぱい恵まれた。



昨夜、A社のヒトたちがやってきた。

閉めることは言っていない。言えない。

カニと同じくらい音楽を愛するこの人たちは、
ピアノを弾き、単身赴任先の京都からギターを運び、奏でて、歌うことを目的にやってくる。

10何回もメールをやりとりして、
コードを確認しあっていたそうだ。

単身赴任は、仕事を休んで自宅で6時間練習。

仕事も遊びたいもやりたいことも、
本気でとりかかるこの人たちが、ダイスキだ。
たとえ、緊張のあまりうたが歌えなくても、
ギターがいつもよりヘタクソでも。



20時半に早々にクローズにし、アタシたちも一緒に、彼らの演奏でアタシたちも
歌って、語って、呑んで、笑った。



相方のピンクフロイドのリクエストに応え、
キャンディーズまでやってくれた。

天才だ。

しがない、ヨレヨレのおっちゃんが、
楽器に触れた瞬間、ガラリと変わる。

めちゃくちゃカッコよくなる。


(↑ヨレヨレがバリバリに変わったホンモノの指先)



昨夜のはしゃぎすぎがコタえて、
今朝は、眠くて気だるいが、爽快だ。

こうして、1日ずつフィナーレに向かって進んでいく。