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無愛想に「おはよう」だけ言って、荷物の整理をした。

チェックアウトして駐車場から出ようとパーキングチケットを機械に差し込んだ。

 

表示された金額 24000円

 

ホテル予約時に提携駐車場無料と書いていたが、違う駐車場に停めてしまったのか。

台風で吹き飛ばされなかっただけマシか。諦めてお金を出そうと財布を拡げた。

あっ!無料チケットが出てきた。嫉妬に狂ったおっさん。頭が真っ白だったようだ。

 

マンションは大阪ミナミ、難波駅の近く。街のど真ん中だ。

街路樹が倒れ、台風の爪痕を見ながら走っていた。

 

「次郎、お腹すいた」

「どこも開いてる店ないよ」

 

マンションの前に着き、飯代として1万円だけ渡してその場から走り去った。

 

夕方には家に着き、翌日から出勤し日常に戻った。

仕事が終わりスマホを見るとJ子から何通かラインが来ていた。

  • 薄暗い部屋で、パックに入った持ち帰りのギョーザと缶ビールの写真。
  • アパート代が毎日2千円いる。
  • 早く帰りたい。

男の部屋で何で家賃が要るんだろう? 男と一緒で何でこんな食事なんだろう?

しばらく考え込んだ。

 

 

あっ!

男の部屋でなく、レンタルルームじゃないのか?

先にタイ人女性と電話していたのは、紹介してもらうためだったのか?

そのための鍵の開け方の動画だったのか?

 

そう考えれば、すべて辻褄が合う。

なんてことだ。

J子は私の立場も考えて仕事に行くように言ったのだろう。

1人で何とかしようと考えたのだろう。

私は話を聞こうともせず、嫉妬心で冷たく突き放してしまったのだ。

さぞ1人で不安だっただろう。涙が止まらない。

 

大阪から帰って初めて連絡した。

 

「J子、ごめんな。一緒に沖縄に行こう。沖縄からバンコクに帰ろ」

「わかった。一緒に沖縄行く」

 

こんな私をまだ信用してくれるのか。また涙が出てきた。

 

「約束だ、また明日連絡するから待っててな。おやすみ」

 

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