『Wの悲劇』 (1984) 澤井信一郎監督 | FLICKS FREAK

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いやぁ、映画って本当にいいもんですね~


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『野生の証明』公開時に14歳でデビューした薬師丸ひろ子主演第10作目。薬師丸ひろ子20歳の作品。

 

夏樹静子原作の小説を劇中劇の原作としてオリジナル脚本によって作られた作品(但し、タイトルはその夏樹静子の小説から取られている)。映画のストーリーと劇中劇のシナリオが相似形(殺人の身代わり)となっていて、実によく出来ていた。

 

薬師丸ひろ子はブルーリボン賞主演女優賞を受賞。この作品により、アイドルではなく女優として評価された。確かに、殺人の身代わりになった後の記者会見のシーンなど見どころは多い。ただこの作品を優れたものとしている出演者の演技と言えば、断然三田佳子であろう。

 

「劇団を維持していくため、好きな芝居を作っていくため、でもお金がない、アルバイトしていると稽古ができない、そんな時、オンナ使いませんでした!?あたしはしてきたわ!」

 

彼女が演じる大女優役は、リアリティに溢れていた。

 

また演技というよりは完全に地で行っていてよかったのは蜷川幸雄。劇団の演出家役なのだが、怒ると台本を役者に投げつけるのは実際にやっているのだろう。

 

大枠はよく出来ているストーリーなのだが、大女優がスキャンダルを避けるため、パトロンの腹上死の身代わりを後進の女優に頼むことはあり得ず、付き人を使うだろう。また、大女優に対するパトロンの長年の支援を、芸能レポーターが知らないはずはなく、この作品のようにもみ消しができるとは思えない。

 

個人的に評価している毎日映画コンクールの日本映画大賞受賞作。そこまでとは思わないものの、単なるアイドル映画とするには惜しい作品。

 

★★★★★★ (6/10)

 

『Wの悲劇』予告編

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