『ラスト・タンゴ・イン・パリ』 (1972) ベルナルド・ベルトルッチ監督 | FLICKS FREAK

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いやぁ、映画って本当にいいもんですね~


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先日(11/26/2018)逝去した巨匠ベルトルッチの、ベストではないものの多分最も有名な作品(彼のベストとされている作品は、未鑑賞ながら『暗殺の森』)。

 

ある冬の朝、パリのアパートの空室で偶然に出会う中年のポールと若い娘ジャンヌ。彼らは互いに、単に部屋を探していたのだが、間違って掛かってきた電話の男に刺激され、ポールはジャンヌを犯す。ジャンヌには恋人が居たものの、彼らはアパートで会う時は互いに名前を明かさず、ただ性欲に身を任せる関係を楽しむ。やがて、ポールの妻が最近自殺したばかりだということが明らかになる。ポールはジャンヌを単なる性の対象とみなしていたが、2人の立場が逆転し、ポールが中年の醜い姿を晒した時、彼らの関係は悲劇的な終わりを遂げる。

 

「#Me Too」の現代においては、ポリティカリー・インコレクトな作品。公開当時、イタリアでは上映禁止となったが、それは有名なバターのシーンで、(アナル・セックスが問題なのではなく)レイプ・シーンでカトリックの祈りの言葉を述べたため。現代では、宗教の問題とは無関係に問題とされるであろう作品。この作品が、ポリティカリー・インコレクトであると感じるのは、『ベン・ハー』(1959年)でハンセン病の扱いが不当であるのと同じ。もしこの両作品を観て、何も感じないのであれば良識を疑った方がいい。

 

ただ擁護されうるとすれば、作品の中でジャンヌがその後もポールを拒絶していないという客観的事実と、作品が作られたのが1970年代初頭という今よりは随分考え方が遅れていたという時代背景。

 

純粋な性欲のみの関係が疑似恋愛的に男女を結びうるのかという命題に感銘したミッキー・ロークは、この作品の影響で『ナインハーフ』の制作に積極的に臨んだとされるが、それはこの作品のよい部分のみを抽出した評価。

 

全体としては、かなり「間違っている作品」だと思わざるを得ない。

 

★★★ (3/10)

 

『ラスト・タンゴ・イン・パリ』予告編

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