『女囚701号/さそり』 (1972) 伊藤俊也監督 | FLICKS FREAK

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いやぁ、映画って本当にいいもんですね~


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英語に「exploitation film」という言葉がある。"exploitation"を直訳すると「搾取」という意味だが、「エクスプロイテーション・フィルム」とは、アクションやセックス、暴力シーンなどを強調した受け狙いの映画のことであり、興行収入を上げることを第一義とする映画であり、「B級映画」とほぼ同じ意味である。この作品もまさに、その「搾取映画」なのだが、強烈な様式美を備えている魅力豊かな作品と言える。

 

梶芽衣子の出世作だが、梶芽衣子なくしてこの作品の成功はなかっただろう。セリフが極端に少ないヒロインはまさにハードボイルド。特に、ラストで黒衣の復讐鬼となり、黙々と復讐を重ねるシーンはこの作品を決定的に印象づけている。

 

勿論、時代がかったお粗末なシーンもあるにはある。例えば、女囚の一人が怒りに震えて松島ナミ=女囚701号(梶芽衣子)にガラスの破片で切りつけるところで、歌舞伎の隈取を装うところなど、今であればまずやらない意匠だろう。また、松島ナミが愛する男(夏八木勲演じる麻薬取締官)に騙され、ヤクザにレイプされるシーンの後での回り舞台は、「ええっ!映画でそれやっちゃうの」という感じ。それらも楽しみながら、作品の雰囲気に酔うのが吉と思われる。

 

この作品の魅力にとらわれた一人がクウェンティン・タランティーノ。『キル・ビル』は梶芽衣子主演の『修羅雪姫』(1973年)のオマージュであることは有名だが、 Vol.1とVol.2のエンディング・ソングは、この作品の挿入歌である「怨み節」が使われている。

 

予告編でかなりこの作品の雰囲気は伝わってくるのでそれを観て、カルトの良作である本作品に興味が持つことができれば観る価値はある。

 

★★★★★ (5/10)

 

『女囚701号/さそり』予告編

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