『スタア誕生』 (1937) ウィリアム・A・ウェルマン監督 | FLICKS FREAK

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いやぁ、映画って本当にいいもんですね~


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北ダコタの田舎に生まれたエスター・ブロジェットは、銀幕のスターに憧れていたが、そんな彼女を理解していたのは、若い頃開拓してこの地に来た祖母だけだった。その祖母に勇気づけられハリウッドへやってきたエスターを待っていたのは、「10万人に1人」しか芽が出ないとされるハリウッドの厳しい現実だった。しかし、宿で知り合った人のよい助監督のダニイの世話でパーティーのウェイトレスの仕事を得、その席で

大スターであるノーマン・メインと出会う。彼に見初められたエスターは、ヴィッキー・レスターという芸名で女優としての成功への道を歩んでいくが、一方飲酒癖がたたりノーマンの人気は凋落し始めていた。

 

ハリウッドの栄光と悲劇を描いた名作。主演女優はジェネット・ゲイナー。その後、3度もリメイクされていることからもよくできたストーリーだとういうことが分かる。3度のリメイクの主演女優は、1954年版がジュディ・ガーランド、1976年版がバーブラ・ストライサンド、そして2018年版がレディ・ガガ。

 

ハリウッドを目指す女優が成功する一方、彼女を見出したスター俳優の人気が凋落するというのはお決まりのパターンであり、2011年の秀作『アーティスト』も思い出される。

 

エスターがヴィッキー・レスターとして成功する過程があまりにあっさりしているのと(ジェネット・ゲイナーに少し「華」が足りないことからそう思うのかもしれない)、ノーマンの凋落ぶりが少しストレートすぎる点が難と言えば難。

 

最初と最後に出てくるエスターの祖母がいい。そして、彼女がもつ開拓精神が、アメリカンスピリットとしてこの作品のベースにある。驕奢で虚飾に満ちたハリウッドも、そうした骨太なアメリカンスピリットに支えられていると感じさせる。

 

ノーマンの自死をきっかけに打ちひしがれたエスターが、立ち直りプレミア上映の舞台で、ヴィッキー・レスターと紹介されながら、涙ながらにそして誇らしげに「私はノーマン・メイン夫人です」と挨拶するエンディングも秀逸。

 

★★★★★ (5/10)

 

『スタア誕生』予告編

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