『スローなブギにしてくれ』 (1981) 藤田敏八監督 | FLICKS FREAK

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いやぁ、映画って本当にいいもんですね~


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1982年に上京してきた自分だが、田舎の実家の自分の部屋はほとんどその当時と変わっていない。部屋にはCDプレイヤーがなく、帰省して聴くのはLPと昔エアチェックしたカセット。部屋の壁と天井にはポスターが3枚。松田聖子と、LPの予約特典でもらったジョン・レノンの『ダブル・ファンタジー』と、そして映画『スローなブギにしてくれ』。それだけ自分にとっては思い出深い作品である。

 

37年を経て、久しぶりに観ても主演の浅野温子の魅力は全く褪せていない。「浅野温子の浅野温子による浅野温子のための映画」、それが『スローなブギにしてくれ』である。

 

勿論、昔とは随分変わって見えたものもある。まず、当時、山崎努のよさは全く分からなかった。単なるオッサンにしか思えなかった。それが、自分が当時の山崎努の年齢(当時45歳)を越えてみると、その渋いかっこよさが見えてくるというものである。逆に、当時はかっこよく見えた古尾谷雅人だが、言動のガキっぽさに、「こんなだったかなあ」と思うことも。

 

好きなシーンは(数々あれど)、浅野温子が風船を一人でふくらませるシーン。でも人の息でふくらませても、風船って浮かないはずなんだよなあ、と思ってしまった。

 

カメオ出演の角川春樹はご愛敬か(細い道でバイクの古尾谷とすれ違って、古尾谷が泥に落ちるシーン)。

 

勢いで、続けて『汚れた英雄』1982年、『陽暉楼』1983年と、浅野温子が出演する作品を観たのだが、「あれれ」と思うほど、この作品で彼女が持っていたオーラは失われていた。二十歳の一瞬のきらめきだった。

 

角川春樹によれば、公開初日にも空席が目立ち、興行成績もようやく原価を回収したのみという作品だが、それほどひどい出来とは思わない。そして、個人的には、小悪魔的魅力にあふれた浅野温子を観ることができただけでも満足。

 

★★★★★★ (6/10)

 

『スローなブギにしてくれ』予告編

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