『おとなの事情』 (2016) パオロ・ジェノヴェーゼ監督 | FLICKS FREAK

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いやぁ、映画って本当にいいもんですね~


テーマ:

 

イタリア映画。

 

幼なじみの男4人がパートナーを連れてディナーに集まる。そして、一人の提案で、ディナーの間に来るメールをみんなに公開し、かかってきた電話はスピーカーフォンで会話することに。単なるゲームのつもりだったが、お互いの秘密が知れることになり、事態は思わぬ展開に。

 

いかに親密な仲であっても、知らなくていいことはある。それをあからさまにして、何が面白いのだろうと思ったが、ディナーの会話から、少し理解したことがある。イタリアでは、仲がよければ、明け透けに言うことがタブーとされていないということ。いわゆる「親しき中にも礼儀あり」という文化ではないのだなと感じた。

 

展開として、秘密がバレてカップルや友人の関係が壊れるかと思うと、結局は雨降って地固まるという大団円を予想した。しかし、映画が進行しても、どうもそうした修復が利かなそうなくらいシリアスにこじれていく。そして、なぜか最後の最後(本当に最後のシーンだけ)で、何の脈絡もなく水に流してお互いを許し合うという展開には少なからず戸惑った。それが邦題の『おとなの事情』という含蓄なのであろうし、原題(英題)の『Perfect Strangers』はもっと深い意味があると思わせる。少なくとも、浮気した女性が妊娠しているのに、彼女の切羽詰まった電話を取らずに済ませる(そしてそれを知った新婚の妻が許し、分かった上で「どうせ仕事の電話よ」とシニカルに返す)感覚は、日本人の自分には理解できなかった。

 

唯一よかったのは、バージンの娘がボーイフレンドから、親が不在だから泊まっていかないかと言われたと父親に相談するシーンでの父親の対応。それにしても、そんなことを父親に相談する娘や、それを娘の判断に委ねる父親というのはどれだけいるのだろうか。自分には娘はいないので、リアルには想像できないが。
 

この作品が、イタリアのアカデミー賞に相当するダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で最優秀作品賞と最優秀脚本賞を受賞したというから驚き。イタリアと日本の文化の違いを思い知るにはいい作品かもしれない。

 

★★★ (3/10)

 

『おとなの事情』予告編

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