『ポリーナ、私を踊る』 (2016) V.ミュラー/A.プレルジョカージュ監督

Tue, November 07, 2017 19:27:25 Theme: 洋画 ハ行

 

ロシア。少女ポリーナは厳格な指導のもとで幼い頃からクラシック・バレエを学び、将来を有望視されるようになった。しかしある日、コンテンポラリー・バレエと出会い、その情熱的な踊りに心を奪われる。そして、目標としていたボリショイ・バレエ団に合格しながらも入団目前に、同じバレエ教室でレッスンを受けていたフランス人の彼氏と共に、すべてを投げ打ってフランスのコンテンポラリー・バレエ団への入団することを決意する。しかし、人の振り付けを踊ることが自分のやりたいことではないと気付き、失恋と共にコンテンポラリー・バレエ団を去ることに。その後、彼女は苦難を乗り越え、自分のダンスを探し求める。

 

クラシック・バレエの教師は「観客は苦労の跡は見たくない。美しいものだけを表現しろ」と言い、コンテンポラリー・バレエの指導者(ジュリエット・ビノシュ)は「あなたは何者?自分の内面をさらけ出すのよ」と言う。そして、人の振り付けを踊ることに限界を感じ、自分のダンスを創作する道を選ぶ。バレエやダンスに全く理解がなくても、それらの違いが素人レベルで分かりやすく表現されている。

 

そしてあくまでダンスは主役なのだが、テーマは少女の成長。その成長に合わせて、ダンスのスタイルが変化していくことが興味深い。

 

ポリーナは挫折を乗り越え、成功をつかみ取るのだが、それはエンディングに示唆されている。それはポリーナがクラシック・バレエの教師を訪れ、かつてはいつも険しい表情だった彼が笑顔で迎えるのだが、その背後の教室の壁にはその教室が輩出したと思われる数々の名ダンサーの写真と共にポリーナの写真が飾られていること。そしてこれは想像なのだが、彼女は振付家としても成功したのではないだろうか。バレエ・ダンサーと言えば、圧倒的に女性が多い世界だが、振付家は逆に男性が圧倒的に多い。そこで女性のポリーナが成功したとすれば、なかなか気が利いたエンディングなのではないだろうか。これは監督の一人である、フランスのコンテンポラリー・バレエ振付家アンジュラン・プレルジョカージュのアイデアと思われる。

 

唯一の難は、厳しい鍛錬を乗り越えてボリショイ・バレエ団に入団できることになりながら、あっさりクラシックを捨ててコンテに行くところの動機が弱いとは感じさせられた。

 

バレエやダンスに門外漢の自分でも十分楽しめた作品。もしそれに興味があれば間違いなく面白いと思わせた。

 

★★★★★★ (6/10)

 

『ポリーナ、私を踊る』予告編

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