『ペーパー・ムーン』 (1973) ピーター・ボグダノヴィッチ監督

Tue, August 22, 2017 16:12:37 Theme: 洋画 ハ行

 

『ラスト・ショー』(1971年)でアカデミー監督賞にノミネートされたピーター・ボグダノヴィッチの、次作『おかしなおかしな大追跡』に続く作品。『ラスト・ショー』はその評価の高さに比して、個人的にはそれほど面白いとは思わなかったが、この作品はよかった。

 

大恐慌時代のカンザス。聖書販売の詐欺師モーゼ・プレイ(ライアン・オニール)は、昔の彼女が亡くなったと聞き葬儀に訪れる。そこで彼は、彼女の娘アディ・ロギンス(テイタム・オニール)と出会う。参列した人たちからアディをミズーリの親戚の家まで送り届けるよう頼まれるモーゼだったが、彼はアディを適当にあしらい列車に乗せようとする。しかし、彼女は機転を利かせ、逆にモーゼを脅して彼女をミズーリまで送り届けることを約束させる。

 

大人と子供が詐欺をしながら、一緒に旅するロードムービー。アディは、再三モーゼのあごが自分と同じであることを言ってモーゼが父親であると主張するが、モーゼは認めない。彼らが本当の父と娘であるかどうかは映画の中では明かされていない(原作の小説でもそうだが、小説のタイトルが『アディ・プレイ』であることから、彼らが親子であることは自明と言えよう)。撮影当時9歳のテータム・オニールはボーイッシュな女の子で、息子という設定でもいいのだろうが(ガーリーな女の子では合わない)、やはり大人顔負けの女の子という設定がこの作品の成功の理由の一つだろう。

 

実の親子である彼らは、やはり本物らしいケミストリーがあったように感じるのは先入観のせいだろうか。テイタム・オニールはこの作品で、史上最年少(受賞時10歳)でアカデミー助演女優賞を受賞するが(その記録は依然破られていない)、この作品はテイタム・オニールの魅力に尽きると言っていいだろう。

 

父と娘の愛情をテーマにした作品は、父と息子ほどではないにせよ、少なくはないが(これまでで印象的だったのは『インターステラー』だろうか)、その中でも出色の出来である。

 

かなりスキャンダラスな生い立ちのテイタム・オニールだが、そうした雑音に耳を閉ざして、純粋に楽しみたい作品。お勧め。

 

★★★★★★ (6/10)

 

『ペーパー・ムーン』予告編

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