タランティーノ監督(『キルビル Vol.1』『Vol.2』を1作とカウントして)第8作目。オープニング・クレジットに自ら第8作目と謳っていることから、8の数字にはこだわりがあるのだろう。

 

舞台は、南北戦争終結後の西部ワイオミング州。猛吹雪によって山中の家屋に閉じ込められた8人の密室劇。時代背景や登場人物から西部劇であることは間違いないのだが、密室劇という仕立ては、タランティーノの長編監督デビュー作にして出世作である『レザボア・ドッグス』を思わせる。

 

タランティーノは、前作『ジャンゴ 繋がれざる者』の出来に不満であり、同じ西部劇でリベンジしようと考えたと伝えられる。3時間を越える大作はその気合を表しているのだが、正直、『ジャンゴ』の方が個人的には面白かった。確かにプロットはよく練られているし、タランティーノらしいバイオレンスも、最近日和ってきた北野武監督(『アウトレイジ 最終章』の暴力はかなりぬるい)との比較で、依然健在といううれしさ。

 

しかし、やはり密室劇というのはシーンの変化に乏しく、スピード感に欠ける。西部劇らしい銃撃戦の迫力も前作に劣ると思われる。

 

タランティーノは前作、本作ともう一作西部劇を作り、タランティーノのウェスタン三部作とするらしいという話もあり、その期待込みの評価。

 

★★★★★★ (6/10)

 

『ヘイトフル・エイト』予告編

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