劇団ひとりが作家としては結構イケてることは『陰日向に咲く』で証明したと思う。しかしその映画化された作品はかなりがっかりだった。宮崎あおいがあの映画の演技では滑っていた印象。

今回は、自身の原作を劇団ひとりが監督するということで興味を持った。

結論からいえば、かなり残念。ストーリーが「きれい」過ぎる感じ。いかにもお涙頂戴系で、要素も少なく、96分が長く感じられた。1時間のテレビドラマに仕立てるのならいいのだろうけれども。

登場人物もみんないい人ばかりで、毒がなさすぎ。出生の秘密を、雷に打たれてタイムスリップをして知るっていう設定は悪くないんだけどなあ。昭和のノスタルジーもかなり使い古された感じだし。クライマックスのマジックシーンも「マジック好きの学生?」っていうレベルだし(ノースタントという限界はあるのだろうが)。

柴崎コウが生まれくる命を愛するかわいい母親役をほんわかと演じてるのが、唯一の見どころかも。

★★★★ (4/10)

『青天の霹靂』予告編
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