今回の担当はリハビリテーション病院ケアワーカーの牧ですアップアップ

 

 

当院では認知症のある患者様が在宅復帰するためのリハビリに日々励んでいます。

今回、認知症のBPSD(行動・心理症状)が強く現れた患者様が、落ち着きを取り戻すまでの介護福祉士としての関わりを紹介させていただきます病院

 

 

患者様は元々認知症がありましたが、自宅では穏やかに過ごされておられました。

急性期での治療を終え自宅復帰を目指し転院してこられました。入院当初は暴言、暴力、介護拒否がありなかなか本人の望む対応ができていませんでした。医療者に対する不信感を取り除き信頼関係を築き、本人の「元気になりたい」という願いを叶えるためには何が必要か考え、関わりを検討しました。

 

関わり方法の統一として患者様が車椅子から立ち上がる行為を抑制せず、コミュニケーションは肯定的に必ず一対一で正面から行い、本人が納得するまで話を聞き声をかけました。患者様の24時間の行動、言動を一覧表に表しBPSDの頻度や内容、時間帯を詳しく把握し対応を変えました。

 

関わりを続けた結果、患者様から少しずつ「ありがとう」や「ごめんね」といった発言が聞かれ、トイレ誘導やリハビリもスムーズに行えるようになってきました。徐々に自分から「トイレに行きたい」と言われ、ケアワーカーがエプロンたたみをしていると手伝って頂くこともありました。また、他の患者様とも冗談を言って笑う姿も見られるようになりました。

 

患者様のそのような変化に、一緒にケアしたスタッフは「正直初めは暴言、暴力行為があって辛かった。話しかけても介助しても拒否されていたが今は全くない。ご家族の負担も減って良かった」と言われました。

 

他の患者様は「初めは怖かったけど今は笑って話せる。リハビリをがんばっている姿を見て負けてられへんと思う」、ご家族様は「前のようによく笑う姿が見れ本当に落ち着いて良かった」と。そして患者様は「初めは大変だった。だけど今は大丈夫。ありがとうね!」と笑顔でリハビリを頑張っておられます。

 

患者様との関わりから、今まで自分が『認知症を見て人を見ず』という考えで患者様の言葉の裏にある思いに十分に目を向けられていなかったことを感じました。アセスメントやケアプランをご家族様含めた他職種全体で取り組むことで、患者様だけでなくご家族様、スタッフ皆がハッピーになれましたラブラブラブラブ