手塚貴久オフィシャルブログ「Tezuka Style」Powered by Ameba -381ページ目

今週は4頭が出走します。

 昨日は準オープンの抽選漏れについてお話しましたが、そこで話題に挙げたアポインテッドボブヒシハイグレードは、今週無事に予定していたレースに出走できることになりました。まずはホッとひと息です。

 そのアポインテッドボブ(土曜・中山11R・ジャニュアリーS)は、出走が1週延びたものの、調整も順調で、いい状態でレースを迎えられそうです。以前お話したように、近走の内容も良く、また右回りは3戦してすべて勝っている得意の舞台。昇級戦になりますが、まだまだ伸びしろがある馬ですから、期待しています。

 もう1頭のヒシハイグレード(日曜・京都11R・羅生門S)も、すでにこのクラスで勝った経験もあり、力は通用するはず。そんなに人気にはならないかもしれませんが、1発を狙っています。

 今週はこの2頭に加えて、スターオブニルス(土曜・中山11R・ジャニュアリーS)とレイクエルフ(日曜・中山9R・朱竹賞)が出走します。
 レイクエルフに関しては、体調も良く、自己条件でもう一度力を試してみたいと思っています。週末は雨模様のようですが、お母さんのベルグチケットも道悪が上手かったし、そういう意味でも期待しているんですよ。

 最後に、ニシノアレックス(牡6歳)について。水曜日に障害試験を受けて、無事に合格しました。障害センスがあるので、「かなりやれるんじゃないか」と楽しみにしているんです。レースは来週以降になると思いますが、この馬にも注目していただけると嬉しいですね。

準オープン問題

 今回は、昨日の続き。年明けのレースに、当初の予定よりも出走頭数が少なかったことについてお話しします。

 先週は土日で4頭が出走しましたが、本来は、アポインテッドボブヒシハイグレードを加えた6頭の予定だったんです。

 アポインテッドボブは初夢S、ヒシハイグレードは新春Sに向けて調整を進めており、特にアポインテッドボブは近走の内容からも、いいレースをしてくれるのではないかと、心中レースが待ち遠しいほどでした。

 しかし、この2頭は、残念ながら競馬場のゲートに入ることすら叶いませんでした。もちろん、ケガや病気など、馬自体の問題ではありません。

 では、なぜ出走できなかったのか。結論からいうと、出馬登録の際に抽選で除外されてしまったからです。

 抽選というと運絡みのあやふやなもののように感じられるかもしれませんが、そこにはただ「運が悪かった」では済まされない問題があります。それが準オープン問題です。

 どちらも1600万下のレースなのですが、新春Sは41頭、初夢Sでは56頭もの特別登録がありました。フルゲートは16頭ですから、初夢Sでいえば、なんと40頭が出走できなかったということになります。

 客観的に見ても、これは異常な事態といわざるを得ません。

 原因としては1600万下クラスのレース数が少ないということがありますが、「勝ったら即昇級」になる現行のシステムが、この問題に拍車をかけています。つまり、1000万下のレースを勝って次々と馬が昇級してくるのに、受け皿である1600万下クラスにレースが少ないことで、出走予定馬がオーバーフローしているという状況なのです。

 1度の抽選漏れで済めばまだ幸運で、2度、3度ということもままあります。厩舎サイドにとって「使いたいのに使えない」のはジレンマですが、何より馬にとっても、ベストの状態なのに走れないというのは可哀想なことです。

 準オープン問題が根の深いものだということが、今回の出来事を通じて皆さんに少しでも伝われば、と思いお話させていただきました。
 個人的には、ただ手をこまねいているのではなく、この問題を解決する施策を考え、今後も働きかけていきたいと思っています。

課題と収穫の先週末。

 あけましておめでとうございます。今年の抱負としては、より勝負にこだわって、様々な面でワンランク上を求めて、頑張っていこうと思っています。何卒よろしくお願いいたします。

 さて、今日は先週のレース結果についてお話ししましょう。はじめに、サンターナズギフト(土曜・中山3R・2着)。
 前走は内枠で砂を被って嫌気を出したこともあり、少し力んで走ってしまったのですが、今回は外枠で、いい競馬ができたと思っています。
 レースは手強い相手の前に2着という結果になってしまいましたが、時計も詰めており(1分12秒8)、次に繋がる内容でした。あとは、枠に影響されない精神面が身に付けば、なおいいですね。

 土曜日は、他に2頭が出走しました。スターオブニルス(京都9R・初夢S・5着)とクランエンブレム(京都11R・京都金杯・15着)です。

 スターオブニルスは、ここ2走不利が続いたこともあって、スムーズなレースができれば、と思っていたんです。今回は不利もなく、5着と頑張ってくれました。このクラス、この馬の力ならば通用するんだ、ということを改めて実感しました。今年で8歳のベテランですが、もうひと仕事できる馬です。

 対して、クランエンブレムは力を出し切れませんでした。まだ馬の精神面が若く、少し燃えすぎてしまいましたね。敗因としては、そこだと考えています。
 具合は悪くなかったし、斤量のメリットもあったので期待していたのですが、残念な結果になってしまいました。
 それでも、重賞馬が多く揃ったメンバーのなかで戦った経験は、いずれ生きてくるはずです。
 今後は精神面の成長をうながしていきたいところですが、レースを重ねることで良くも悪くもなるのが競走馬のメンタルなだけに、精神面のオーバーホールをしてあげたほうがいいのかな、とも思っています。

 日曜日は、ヒシポラリス(中山4R・8着)の1頭。若干イレ込みもあり、また1枠1番が裏目に出たこともありますが、現時点ではもう少しインパクトがほしいな、というレースでした。ただ、きっかけさえあれば、もっとやれる馬だと思っています。

 以上が先週の結果ですが、実は、当初の予定はもっと多くの馬をレースに使うはずだったんです。それができなかったのは出馬登録システムの問題なのですが、そこについてはまた明日、お話ししようと思います。