こんにちは!
思いを形にする取材ライター
中植なつみです![]()
「うまく言えない」
「思っていることがまとまらない」
そんな悩みを抱えている方に、私はこれまでたくさん出会ってきました。
就労移行支援事業所で働いていたころ、多くの利用者さんが、
自分の想いや考えを“ことばにすること”に苦しんでいる姿を目の当たりにしてきました![]()
でも、そこで私は気づいたのです。
伝える力というのは、生まれつきの才能ではなく、“伝え方”を知ることから始まるのだということに。
相手にどう伝えたらいいのか。
どう言えば、自分の気持ちや考えが誤解されずに届くのか。
その“コツ”を少しずつ身につけることで、人は誰でも「伝える力」を育てることができるのです。
今、私は文章代行や添削という形で、
「伝えることに自信がない」「言葉にするのが苦手」という方のお手伝いをしています。
このブログでは、そんな私自身の原点ともいえる、支援の現場で得た“届ける技術”について、少しご紹介したいと思います![]()
就労移行支援事業所では、日々さまざまなプログラムが行われていましたが、
その中でも、私が特に印象深く感じていたのが「ウォーキング」の時間です![]()
利用者さんと一緒に、50分間、町の中や河川敷をゆっくり歩きます。
これは単に体を動かすだけの時間ではなく、
生活リズムを整えたり、体力をつけたり、そして何より、心を整えるための時間として位置づけられていました![]()
静かに歩く中で、ときどき交わされる何気ない一言。
そのひとつひとつに、利用者さんの“そのときの心の状態”がにじんでいました![]()
話すことが苦手な方ほど、伝えたい想いをたくさん持っている
ある利用者さんは、最初の数回はまったく話しませんでした。
わたしもどう話しかけていいかが分からず、結局その日は他の利用者さんとのやりとりで終わってしまいました。
でも数週間後、ふと歩きながら、こんな一言を口にしました。
「朝、ちゃんと起きられるようになってきたかもしれません。」
それはただの報告のようにも聞こえましたが、
そこには「前に進みたい」という意志と、
「変化に気づいてほしい」というささやかな願いが込められていたように感じました![]()
言葉にならない想いは、確かにそこに“ある”
そして、ただ“聞く”だけではなく、“受け取る”ことの大切さを、私はそのとき学びました![]()
今の仕事につながっている“聴く力”と“言葉にする力”
この「ことばにならない想いを、そっとすくい上げる力」は、
今、私が行っている文章代行や添削、言語化の仕事の中でも、常に中心にある感覚です。
たとえば、
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自己PR文がうまく書けない
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サービスの紹介文がどうしても固くなる
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書いてはみたけれど、自分らしさが出ていない
そんな相談を受けるとき、私はまず「話を聴く」ことから始めます。
無理に引き出そうとせず、焦らせず、
「その人の中にあることば」を一緒に見つけていくのです![]()
伝える力は“練習”で育てられる
支援の現場でも、文章の現場でも感じるのは、
伝える力は、才能ではなく“育てるもの”だということ
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どんな順番で伝えるか
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どこを強調し、どこをそっと添えるか
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どんな言葉なら“その人らしさ”が表れるか
これらは、相手と対話を重ねる中で、少しずつ見えてくるものです。
そして、「ひとりではできないことも、一緒なら見つけられる」ということを、私は数えきれないほど体験してきました![]()
最後に:伝えたいのに伝わらない…そんな時は、ひとりで抱え込まないでください
もし今、あなたが「うまく言えない」「どう書いたらいいかわからない」と感じているなら、
それはあなたの中に“伝えたい何か”がある証拠です![]()
その想いを、あきらめないでください。
焦らず、ゆっくり、一緒に言葉にしていきましょう![]()

