色恋ならぬ鯉に憧れ | texas-no-kumagusuのブログ

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トミオ・ペトロスキー(Tomio Petrosky、日本名:山越富夫)のブログです。

ここのところ、物理の知的労働ではなくて、裏庭の池を拡大する物理的肉体労働で明け暮れています。滝を含めて基本的な部分が終わりましたので、写真を載せておきます。まだ、池の周りの後片付けをしたり、植物を植えたりなど色々な作業は残っておりますが、ここまで出来上がるのに1ヶ月以上かかりました。今まで金魚しかいなかった池に一昨年15cmぐらいの大きさの錦鯉を6匹放ったら、4匹の鯉が生き残って30cmほどになり以前からあった上下二段の池の下の池が手狭になりました。そこで、昨年暮れに日本から帰ってきて老体に鞭打ち、思い切って下の池を三倍ほどに拡大しました。ついでに滝も作り、以前からあった上の池の淵は石で覆いました。

完成した池。下の大きな池に取り外しが簡単な金網がかぶせてある。池の大きさは、下の写真の猫と比べてください。上の池の奥に高さ50cmほど奥行き150cmほどの岩組の滝と渓流がある。滝の後ろは白梅の木、左には赤い実をつけた枝垂れツゲが垂れている。奥のセンダンの木にコノハズク用の大きな巣箱が取り付けてある。寒いので残念ながら鯉も金魚も深いところにあるトンネルの中に隠れて見えません。


雨で中断していた作業中の池に近所の黒猫が好奇心丸出しで品定めを決め込んでいた。

 

家に犬がいた頃には全く被害がなかったのですが、その犬が年老いて死んでから、池にアライグマがくるようになり、多くの金魚が犠牲になりました。そこで、池には金網で蓋をしてあります。ですが、そうなると池に水生植物を浮かすことができずに景観を損ねていました。今回は、下の池が思い切って大きくなったので、上の池には網をせず、水生植物鑑賞池と生物学的水質濾過池を兼ねさせることにしました。でも、上の池にはテキサスでいくらでもいるメノーと呼ばれる卵胎生メダカ(日本語でカダヤシ)を蚊除けのために入れてあります。これは小さくてアライグマの被害には遭いません。私の家ではアライグマが第一の敵ですが、アメリカで鯉の被害にあう一番の敵は大型のアオサギだそうです。また、場所によっては大型のフクロウによる被害も多いそうです。そう言えば大分以前に何度かアオサギが家の池に来ていました。

 

池が完成したので、改めて15cmほどの鯉を3匹足しました。それに15匹ほどの大きめの金魚がもとからいて、さながら泳ぐ宝石の賑わいです。

 

池掘りやら、木の根っ子の切断やら、重たい石でのジグゾーパズルやら、多分これが人生最後の肉体重労働になるかね、なんて家内と話しております。

 

 岩積みて張りて痛むや尻の筋 色恋ならぬ鯉に憧れ