「世界で一番誰が好き?」
昔々、大恋愛で付き合ってた人に聞いたっけ
そう、これは女子が男子に問うセリフ。
だと思っていた
だが、今は
男子が女子に聞くという(笑)
娘は
それ本当の気持ちで答えてええの?
それやったら「お母さん」
そう答えるらしい
身に余る光栄な話なんだが
不安も付きまとう。。。
この子
私がいなくなったらどうなるんやろ?
私の場合
母が好きではなかった
むしろ嫌いだった
いや、大嫌いだった、のに
なのに
胸にぽっかり穴があいた
もし私が母を大好きだったら?
きっと私は仕事どころではなかっただろう
大嫌いでも涙は出るし
寂しいとも思う
私の最後の砦だった存在が
この世から消滅してしまった寂しさ
その寂しさが今もずっと続いてる
世界で一番好きだと言ってくれる娘のために
私は彼女に何ができるんだろう
誰かにバトンタッチできるまで
頑張って生きていかないと、と、思う
いつからかお店のLEDライトのひとつが
切れるわけではないのに
時々チカチカするようになった
お客様が
「先生がいてはるよね」
そんな風に呟いた
本当ならゾッとするような話だけど
ああ、まだ私が心配で見守ってるんだな
そう思えたりする
長年私のストーカーだったので
それもやむを得ないはず(笑)
私もきっと
あちらへ行っても
娘を見守り続けていくんだろうな
世の中のすべての母親が
きっとそうであるように
最高の笑顔で微笑む母の写真に見守られ
忙しい週末の仕事を終えました
生きていた頃は
「ご苦労様」と、必ず言ってくれた言葉
もう聞くことはできないのは寂しいけれど
きっとそう思ってくれてる


