「武士は食わねど高楊枝」ってご存知ですか?
武士は貧しくて食事ができなくても
あたかも食べたかのように
楊枝を使って見せる
武士の清貧や体面を重んじる気風をいう
また、やせ我慢するということにもいう
これは会社が倒産してからの父の口癖でした
プライドが高かったんでしょうね😅
倒産してしまって
家族が路頭に迷いかけたのに(笑)
「武士は食わねど高楊枝」のスタイルを
貫き続けた父
でも嫌いじゃないんです
色んなことにやせ我慢してたかもしれない
お金に困らないのに
父の会社の倒産後何十年も
「お金がない」と言い続ける母より
ずっとカッコよく思えたりする
母の苦労は並大抵のものではなかったこと
近くで見ていた私がよく知ってるのにねぇ
今でもお店が暇になると決まって
「こんなんじゃ生活できない」と、言う母(笑)
正直聞きあきたしうんざりする
貯金あるがな‼️と、言うと
「減らしたくない」と、言う
墓場まで持っていきたいタイプ(笑)
「老後の不安」を抱く人は
このご時世多いかもしれない
けれどそればかりを口にすると
周りから人は去っていく気がする
フィットネスチームの仲間は独身者が多く
それなりの将来の不安はあるだろうに
みんな前向きでそれを口にする人はいない
だからお付き合いしていても気持ちがいい
私も自分の身の丈に合った楽しみ方で
残りの人生を一緒に過ごしていきたいと思う
「お金の話」ばかりする人は正直苦手です
それは現在のお金のあるない関係なく
無意識に口から出るのかもしれないけれど
プライドはないのか?と、疑う
私達のようなアラカン世代
楽しくお金を使える時間はたかが知れてる
使えるお金の額が少なくなっても
その範囲で楽しめることを見つければいい
大きなことばかり追い求めることは
決して美学ではない気がする
幸いにも持ち家があり、ローンもなく
年金も保証されているなら
老後はその範囲で楽しんで暮らせばいい
そして
娘には死ぬまで「不安」を口にしたくない
それが私の
「武士は食わねど高楊枝」なんだと思う

