くろべえの独り言 | ときどき通信

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折々の話題、世の中の動き、創作料理などじいじの思いつくままのお気軽エッセイ。

ボクには「くろべえ」というじいじがつけてくれた男らしい名前があるのだが、オーマは勝手に「デビル」などという縁起でもない呼び方をする。「いたずらばかりするから」というのが理由らしいのだが、棚に物が置いてあれば手先でチョイチョイやってみたくなるのは本能というもの、置いておく方が悪いのだ。

その上、最近では「ポチ、ポチ」と人を否ボクを小ばかにしたような呼び方までする。これとて、自分がいちばん信頼できる人のそばに居たいのは人間の子どもだって同じだろう。朝、じいじがお出かけする時は玄関で「いってらっしゃい」とお見送りし、帰った時の靴音でじいじと分かるので、玄関で出迎えるが、それがオーマには気に入らないらしい。「私が出かけても、帰っても知らんぷりなのに」などとじいじに愚痴っているが、自分の普段の行いを棚に上げてよく言うよだ。

じいじは帰ってくるとボクとイヴばあちゃん(先輩猫)のご飯を作ってくれ、それから晩酌をする。じいじが晩酌を終わるころ、ボクは眠くなってくるのでじいじの足元で「眠たいよ」と言うとじいじが抱っこして寝室に連れて行ってくれ、背中をトントンしてくれる。ただ、大抵じいじの方が先に眠ってしまうのがちょっと残念。

先日、テレビを観ていたじいじが突然「許せん!」と怒りだしてビックリした。画面を見ると、猫を切り殺したり、毒殺した事件を伝えていた。「くろべえ、知らない人に近づいたらダメだぞ」と厳しい顔で忠告されたので「分かりニャンした」と答えた。