たら・ればゴルフ | ときどき通信

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折々の話題、世の中の動き、創作料理などじいじの思いつくままのお気軽エッセイ。

 「止まっているボールを打ってなにが楽しいんだろう」。自分が始める前ははっきり言ってゴルフにのめりこんでいる連中を蔑みの目で見ていた(半分は羨ましさ。当時は若者が手の出る料金ではなかった)。それが今や自らその側にいて、月1程度のラウンドを心待ちしている。全く、人生などというものは何処で、どうなるか分かったものじゃない。

 とにかく、その日によってフォームが変わり、「ナイスショット!」の次にはチョロなんてことの繰り返しだから始末に負えない。そして、その都度、ああしたら、あのパットが入っていればのタラレバが始まる。

 往年の名プレーヤーのバードンは言ったそうだ。「クラブは上げて下ろすだけ。能書きタレるひまがあったら1球でも多く打ちなさい」。(夏坂健著「ゴルフの達人」。以下同)

 確かに、そうだとは思うのだが、間違ったフォームで何万回打っても上手くならないのでは?とも思う。グリップが、テークバックが、重心がとチェックが始まるときりがなくなる。

 又、ゴルフはギャンブルと並んでその人柄があからさまになる、とも。アマの名手と言われた赤星四郎は「なまじゴルフなどやらなければよかったのに、と思う人物もいる。・・もし、ゴルフに近づくならば、社会人としての基本的な礼儀を学んでからでも遅すぎることはない。」と。

 パーだの、ボギーだのスコアだけがゴルフの全てだと誤解していると、やがて社会的信用も友人も失うことになる。胡散臭い行為、スコアのごまかし、ショットとスコアと道具の自慢、他人のミスに対する冷笑、やたら口出す教え魔など・・。誰しもひとつ、ふたつは身に覚えが。

 さぁ、いよいよゴルフシーズン開幕。「ゴルフはスコアだけじゃない!」と心して楽しもう。とは言え、年賀状で「今年は90を切る」と公言してしまったあれはどうしようガーン