2013年10月7日
「JR西日本乗り放題パス」を利用して大阪へと到着しました。
本日からは「スルッとKANSAI」3dayチケットを利用して、関西圏の私鉄路線
「スルッとKANSAI」は大阪・神戸・京都・奈良・和歌山の私鉄電車、路線バ
スに乗車できるフリーきっぷです。(一部の路線は除く)
近畿圏外から事前にクーポンを購入する場合には、一年間通して利用でき、
3日間の他に2日間用のチケットも販売しています。 3日間が5000円、2日
間が3800円となっていますので、乗り鉄には満足できる金額にもなっていま
す。 一般の観光客には少し割高な感じもしますが、観光施設などの割引特
典も付いているので、関西地区の広域を巡る観光客にはお勧めできる切符
です。
地元富山のコンビニでクーポンを購入し、大阪の鉄道会社の窓口でチケット
と交換します。
尚、近畿圏内ではも3日間用が発売していますが、購入期間は限定されて
いますので注意が必要です。
宿泊地からは地下鉄で移動を開始しますが、大阪市営地下鉄も「スルッと
KANSAI」が利用できますので、有効な開始となります。
本日は南海電鉄の本線を中心に乗車することにします。
関西圏の大手私鉄会社では、南海電鉄は全線に渡るフリー切符の販売を
行ってはいません。(一部狭い地区の発売はあります)
南海電鉄の全線乗車するには「スルッとKANSAI」を利用するのが一番お得
な方法だと思えます。
南海電鉄の本線並びに高野線の起点となるのが難波駅です。
難波駅の駅舎は内装などは改修されていますが、外観は古さを感じる駅舎です。
早朝なので難波駅前は人影は少なく静かな駅前となっています。
難波駅は関西の大手私鉄の特徴とも言える、9番ホーム迄並ぶ頭端式の大型ホームです。
ホームのLEDの大型時刻案内板は、本線用と高野線用に別れています。
9番ホームには関西空港駅行の特急ラピートが停車しています。 全席指定となっています
ので、ホーム入口では指定席券の改札が行われています。
ラピートの運行開始当時は「鉄人28号」との話題になりましたが、現在は乗客も多くは無い
ので、乗車も楽になっています。 しかし、今でも独特な車体の形は鉄道好きにはたまらない
南海本線で和歌山市駅へと向かいますが、特急サザンが運行開始前なので急行列車に
乗車します。 ロングシートに車両片端がボックスシートになっています。
急行列車ならば、約1時間で和歌山市駅に到着できます。
駅名標の駅名は「なんば」と平仮名で表記され
ていますが、正式には「難波」と漢字となっています。
ちなみに、大阪市営地下鉄は「なんば」と平仮名、近鉄は「大阪難波」、JRは「JR難波」と
難波駅の正式駅名称は各社で異なります。
南海本線の終点は和歌山市駅となります。 和歌山市駅へはJR紀勢本線に乗車して、
訪問しましたが、南海本線に乗車しての訪問はひさしぶりです。
和歌山市駅は高島屋なども入居する駅ビルにもなっています。 和歌山市中心街への最寄
駅にもなりますので、通勤・通学の乗降客も多いです。
南海本線は島式と片面ホームを使用しています。 加太線とJR紀勢本線は櫛形ホームの
片面のみを利用し、跨線橋で結んでいます。 車両基地も備えていますので、留置線には
多くの車両も停車しています。
和歌山港駅迄の一駅間は和歌山港線の支線となっています。
和歌山港駅は島式ホームを盛土し、改札口迄は地下通路で結んでいます。
駅前は湾岸地区の工場地帯の雰囲気ですが、駅裏には住宅も見られます。
以前は和歌山港駅からは更に線路は、水軒駅迄伸びていました。 1994年に水軒駅迄
乗車したことがありますが、1日2往復の列車しか運行されていないので、折返し列車で直ぐ
に戻ってきましたので、片面ホームだった記憶程度しか残っていません。
現在は、和歌山港駅のレールも水軒駅方面は完全に途切れています。
南海電鉄の駅名標には駅番号も振られています。 駅番号は支線に入ると、起点駅の
番号から小番号が振られています。
和歌山港駅は無人駅で、自動改札機も設置されています。 改札横に女性職員が立って
いますが、南海フェリー乗場の職員です。
南海電鉄から下車した乗客の全てフェリー乗場へと移動していきます。
和歌山港駅のダイヤは南海フェリーのダイヤに合わせて運行されていますので、フェリー
以前、大阪に住んでいた頃には、南海フェリーにも数度乗船したことがありますので、今回
はフェリーには乗船せず、フェリー乗場の乗船窓口・待合室などを見ておきます。
待合室にはお土産品売場や軽食喫茶店などが入っています。
大阪から四国へと向かうには一番安価な方法で、南海電鉄と南海フェリーを利用すると、
片道2000円で徳島港へ行けます。 尚、フェリーの片道乗船運賃が2000円となっています
ので、鉄道運賃が割引されています。 約2時間程で徳島港へと結ばれていますので、近畿
圏と四国を結ぶ重要な航路と言えます。 高野山へのお遍路さんも利用されているようです。
和歌山港駅ホームからは入出航するフェリーの姿も見られます。 和歌山市駅へと戻ります。
加太線の起点は隣の紀ノ川駅ですが、列車は全て和歌山市駅から出発していきます。
2230系の2両編成はロングシートです。車内は空いています。
加太線の起点、紀ノ川駅で下車します。 相対式ホームを跨線橋で結んでいます。
駅舎は駅事務所のみの小さな駅舎です。 駅前には遠足の小学生が列車を待っています。
紀ノ川駅のホームには本線と加太線の両列車が停車します。駅の北側で、本線と加太線
が分岐し、しばらくは複線となってていますが、直ぐに単線となります。
加太線の終点、加太駅迄乗車します。 古い木造駅舎で、近畿の駅百選にも選定されて
います。 和歌山県の最西端駅にもなります。 駅前には喫茶店とお土産品店があります。
駅の周囲は山間地の駅ですが、海岸迄は徒歩10分程の場所なので、昔は海水浴の乗客で
駅の改札前の1番ホームは頭端式ホームとなっていて、日中は折返し運行を行っています。
2番ホームは片面ホームとなっていて、夜間留置用に使用されています。
加太駅の駅名標には、国鉄仕様風の古いタイプと現行の南海電鉄のタイプの2種類が
設置されています。 南海電鉄も駅名標は統一化されていない駅も多いです。
駅舎は古い木造駅舎ですが、自動改札機は設置されています。 待合室は小さく、ベンチが
設置されているだけです。 駅舎は開業当時のままとは言えないようですが、駅事務室の窓
は開業当時の「波打ちガラス」を使用しているようです。
本日は南海電鉄本線の和歌山地区の駅を紹介しました。会社の名前の
南の海を車窓で楽しめる路線です。
中でも加太駅には訪問して頂きたい駅だと思います。
明日は南海本線の大阪地区を紹介したます。






















