20240623  俳句 | 阿岸鉄三“わたしの視点・視座・視野”

20240623  俳句

20240623  俳句

俳20230517眺めてる若葉が満ちて鳥が交う

俳20240517人が言う心洗わる若緑

俳20240517ヴェランダで緑の微風ジャスミンティ

俳20240517ジャスミンの香るヴェランダ午後三時

俳20240518朝日差す若葉の梢照り返る

俳20240519早い朝鳥未だ啼かぬ若葉照る

俳20240519深緑いや増し梅雨を待つ風情

俳20240519膝小僧打っても駆ける運動会

俳20240519カウベルが鳴って現わる春霞

俳20240520深緑翳の紫陽花色初めぬ

俳20240520また来たね燕飛び交う橋の上

俳20240521外国人(トツヒト)も柏手神事山開き

俳20240521山開き御神酒回って登山止め

俳20240522山の端ほんのり顔を出す春朝日

俳20240522ランドセル田圃の道端蛙取り

俳20240522掌合わせておたまじゃくし泳ぐ池

俳20240522見晴るかす緑の森に郭公啼く

俳20240522道端の黄色のたんぽぽ日に眩し

俳20240522紫陽花や色初め咲く順待つ風情

俳20240523誰そ彼と尋ねる深い朝霞

俳20240523際立った石榴の朱色青い空

俳20240523春の午後和紙漉く音のほか静か

俳20240524深緑朝日に赤く初夏晴れて

俳20240524春の鴨親は一搔き子は三掻き

俳20240525朴ノ木は特大サイズ葉も花も

俳20240525遥かなるポプラの並木郭公啼く

俳20240526朝早く栗の香りが大気満つ

俳20240526初鰹食べるは溜まり新生姜

俳20240526今聞かぬ朝の自転車納豆売り

俳20240526桑の実を摘んで呉れしは散歩友

俳20240526桑食って手口赤き幼き日

俳20240526桑の実の地面に赤く頃を知る

俳20240526緑陰に微風流れる立ち話

俳20240526蜻蛉来てついと飛び立つ竿の先

俳20240526たんぽぽが並んで見送る道の端

俳20240526郭公の響きわたるは北大地

俳20240526蜻蛉が指のぐるぐる首傾げ