高橋徹也です。
連日の猛暑と夕立ち。四年に一度のオリンピック・イヤーとなる2024年は、例年に増してタフな夏となってます。もう今までに経験してきた日本の四季、日本の夏とは別物と考えた方がいいかもしれませんね。そんな盛夏に迎えた下北沢leteの25周年記念ソロワンマン。ご来場の皆さんの温かい気持ちや音楽愛を感じる幸せなひと時でした。ありがとうございます。アニバーサリー月間を走り切ったlete町野さんにもお祝いと労いを。25周年おめでとうございます。そして腰痛お大事に。
ライブ当日は開場時間の直前に強い夕立ちもあった中、平日にも関わらず満席のお客さんとアニバーサリーをお祝いすることができました。考えてみれば僕にとってはlete初の平日開催(配信ライブは別として)で、初の生音ライブという特別なステージでもありました。ひと口に生音と言っても、やはり普段マイクに向かって歌うことに慣れきっているので、最初の二曲くらいは少し戸惑いもありましたね。いつもより余計な力が入ってしまったかもしれません。でもMCを挟んで三曲目からは、徐々に声の出し方やギターの力加減、音の捉え方がつかめてきて、ライブが進むにつれ良い演奏が出来たと思います。隠し味に設置したコンデンサー・マイクの効果もあり、lete特有の空気感、アンビエンスもしっかりお届け出来たかと。終演後には初の生音ライブについて嬉しい感想もたくさん聞けて、本当にやって良かったと思いました。皆さんが楽しんでくれたらそれが何よりです。そして皆さんから託された上田禎さんへのお気持ちも、翌日しっかりとご本人にお届けしてきました。本当にありがとうございます。
7月31日(水) lete 25th Anniversary
夕暮れ 坂道 島国 惑星地球 #67
1. My Favourte Girl
2. スタイル
3. Blue Song
4. 星空ギター
5. 角の向こうでワルツ
6. ユニバース
7. 夜明け前のブルース
8. ブラックバード
9. 夏の出口
10. 花火
11. 夕暮れ星
12. feeling sad
13. 八月の流線形
14. 真夜中のドライブイン
15. いつだってさよなら
16. 犬と老人
今回は生音ライブということでギターはアコギのみでトライしました。実は近年、あまり弾く機会がないアコギ。リハーサルを重ねる中で演奏の感覚をアップデートしながら準備しました。ライブ直前のサウンド・チェックでは、とにかく力を入れすぎない、強く弾きすぎないことを自分に言い聞かせたのですが、始まってみればバキバキに力が入りまくりでした(苦笑)でもまぁ緊張は仕方ない。逆に緊張しない余裕しゃくしゃくのライブなんてつまらないし。そんなこんなで尻上がりにギアを上げて行けたかと思ってます。
セットリストで考慮したのは、あまりシリアスな内容にしたくないなということ。せっかくのお祝いの席でもありますから、マイナー・キーの曲は控えめに選曲しました。中盤に演奏した「ユニバース」なんかは、そうしたイメージの表れだったかもしれませんね。てゆうか久々に歌ってみて改めて凄い曲だよなって、我ながら思いました。そして後半はleteライブの距離感や親密さを感じて頂けるような曲を続けてチョイス。leteでライブをする時は不思議とパーソナルなことも話せるというか、素直に話すことが出来ますね。まぁけっこう口も悪いですけど、普段のライブより少しだけ自分の内面をオープンにしている気がします。子供の頃に過ごした実家のことや両親のことを想いながら歌った「花火」「夕暮れ星」「feeling sad」から、再びまた走り出すラストの「八月の流線形」という流れも、夏の夜に相応しいエンディングだったかと思います。
そうそう、この日のライブでもそうだったけど、ここ数年のライブにはけっこう若い方の姿もお見かけします。正直俺なんてSNSも積極的じゃないし、サブスクも限られてるし、なんならもうバズりたくないなんて公言してるくらいなので。そんな俺のことを、一体どこでどうやって知ってくれたのかと不思議です。つい先日アナログとして再発された1997年リリースの3rdシングル『チャイナ・カフェ」にしてもそう。世代に関係なく自分の音楽を聴いてもらえるのは素直に嬉しいですし、そういう普遍的な曲やアルバムを作ってきたという自負もあります。もちろん長く応援してくださる方にも感謝しつつ(やきもちやかないでね)、新しいリスナーとの出会いも大歓迎なので、これからもお付き合いのほどよろしくお願いします。
というわけで今日はこの辺で。色々とありがとうございました。次回は9月21日のデビュー28周年記念ワンマンで元気にお会いしましょう。
それではまた。
adios!
高橋徹也