エヴァの収録に訪れた哀れなサンタの物語。 | 岩永哲哉公式ブログ てつやの部屋

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今日はクリスマスイブ🎄✨

街はクリスマス一色ですね。

個人的にイルミネーションの灯りは、  

暖かい電球色が好きです。💡✨




‥あれは1995年。

とあるTV収録現場のお話です。

あの当時、朝からタバックスタジオで、

「神秘の世界エルハザード 」の収録をしていました。

エルハのキャス陣は凄く仲が良くて、

収録後に島津冴子さんや小桜エツ子さん、

置鮎龍太郎さんらとよくランチをしていました。

その日はエルハの仮装クリスマス会をやる準備で、

仮装衣装を持ってきていました。  


私は真っ赤なサンタの衣装持参です。

当日が来るのを楽しみにしながら収録が終わり、

次の収録現場がなんと同じスタジオの隣の部屋でした。

移動時間10秒です。

朝からわくわくが止まらなかった私は、

次の収録でもサンタの衣装を着たまま、

笑いをとろうと作戦を立てました。 



次の収録作品は‥















  



「新世紀エヴァンゲリオン」です。


「おはようございまーす!!!」


サンタ衣装の私は陽気にブースに入りました。





あれ、



あれれ、



おかしいぞ?




先程のエルハのスタジオ違い

なんとも言えないピーンと張り詰めた空気。

その空間がピリピリと息をする音も響くような、

静まり返った空間。

スタジオ内のいる共演者は、

私のサンタ姿をチラッと見ても、

まったく反応しません。スルー。





忘れてた。




忘れていた。




エヴァの収録、


今一番ピリピリしている事を!



役作りやストーリーの展開で、

みな芝居作りで完全に入り込んでいる。

誰もサンタに触れる余裕なんてなかったんだ。




たったひとりだけ、   

孤独なサンタへ声を掛けてくれた人がいました。

加持役の山寺宏一さんです。

私のサンタ役を見て、


「てっちゃん‥」


と、なんとも言えない表情で呟かれました。



しかしここでサンタ衣装を脱ぐわけにもいきません。

サンタにも意地があるからです。

逃げちゃダメなんです。


台本直しが始まってもサンタのままでいました。

誰にもその事を触れられなくても。



Aパートのリハもサンタのまま。



Aパートの本番もサンタのまま。  


‥‥



‥‥



休憩時間に入って、


 

ポキッ



小さく鈍い音が聞こえました。



私の心が折れた音です。




私の心のATフィールドが破壊された瞬間です。



Bパートから私服に戻りました。




ピリピリとした現場にサンタ姿で行った私が完全に悪かったのですが、

時間が経った今になると、

なんか懐かしくて笑い話になるんですよね。

後に林原めぐみさんがラジオでその話をしていたと聞いて、

印象には残っていたのですね笑

 

どんな経験もやがて笑い話にできる。

そんなクリスマスなら、きっと成功ですね。








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