昨年の11月に91歳で亡くなった「超大物プロデューサー」クインシー・ジョーンズの、アレンジャーとしての初期アルバム8タイトルが入ってる4枚組CD「ザ・クラシック・アルバム1956-1963」をゲット。収録されているアルバムは「アート・ファーマー・セプテット1956」「私の考えるジャズ1956」「バンド誕生!1959」「クインシ・ジョーンズの偉大な世界1959」「クインテッセンス1962」「ビッグ・バンド・ボサ1962」「クインシ・ジョーンズ・プレイズ・ヒップ・ヒット1963」「ヘンリー・マンシーニの音楽探求1963」の8タイトルでトータル274分。クインシー23歳から30歳までの音楽、アルバムとしてはほぼ初聴だったが、いざ聴きだすと、ほとんどがどこかで耳にしたことのあるトラックばかり。軽快で粋なアレンジが選曲屋さんに重宝され、あちこちで使われていたのが分かる。CDブックレットの、演奏メンバーの記載がちょっといい加減なのが残念だが、解説の最後、後年のミュージック・ビジネスで大成功した彼について「しかし、忘れてはならないのはクインシーは20世紀中最も偉大なミュージシャン、作編曲家である事、そして真のジャズ・ファンだった事、これらのアルバムがそれを証明している」という一節にグッときた。ジャケットも全てカッコよく、レコードを見つけたら即買いたいが「クインシ・ジョーンズの偉大な世界」が「マイルス&クインシー・アット・モントルー1991」の元ネタになっているのに初めて気がついた。ファンならとっくに知っている事かもですが。