長野駅前周辺には、信州料理を出す居酒屋が最近増えていて、一箇所でいろんな味が楽しめて便利。但し、どの店も人気らしく満員で断られる事もあった。今回は事前に「門前酒場山里」を予約、満席だったが無事入店出来た。目的は馬刺しと鯉こく、いずれも長野のソウルフード。まあ、馬刺しは長野以外にも熊本、山梨、福島、静岡など馬肉生産地でよく食べられているようだが、長野は生産量は少ないらしく他所から持ってくるとか。この店では「馬一頭買い」でいろんな部位を提供しているが、とりあえず赤身を2種類、味のついたラードにつけて食べるが、あっさりさっぱり。そして鯉こく。鯉のあら煮で、これは懐かしの味。長野の祖母の家に小さな池があり、鯉を飼っていたのだが、子供の頃、夏休みに遊びに行くとその池から一番大きい鯉を選んで作ってくれた。鱗や小骨などいろいろ口に残るが、味噌仕立てで臭みはなく美味しかった。鯉は海のない長野では貴重なタンパク源だったようだ。「山里」の鯉こくはビジュアルも洗練されて輪切りにした鯉を竹の皮に包んでの提供。久しぶりの滋味深い味に感動。お酒は知らない地酒(メモすればよかった)をいくつか冷やで飲んだが、どれも料理によく合った。長野の味、堪能しました。