てつさんのアスペルガー症候群奮闘記

私は35歳でアスペルガー症候群と診断されました。今までの生き難さがなぜなのか少しずつですが見えてきました。週1回、子の刻に更新されます。


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前回の続きです。今回から登場人物(職員)が敬称略になります。

 

4月になった。新年度になったという実感はまだなかったが、施設長の宇賀と副施設長の谷はバタバタしていた。私に回ってくる新事業は私の試用期間が明ける5月から開始することになっていた。この準備は4月の末くらいまでにすればいいらしい。

 

施設長の宇賀は復帰して間もないが別段何事もなかったかのように仕事はこなしていた。ただ、まだ松葉杖で自力歩行は難しいようだった。

 

理事長ももう少し休んでもいいと言っていたようだが、宇賀の早く復帰したい意向には勝てなかったようである。

 

こうして5人体制に戻った職場ではあるが最小限度の人員しかいないため、常時1フロアーにつき1人しかいないという日が多かった。前述のみかんやクリーニングの実習で車の運転できる新人の堀中が走り回る状態で玉本と私が1フロアーずつ担当してみかんもクリーニングもないときは堀中がどちらかのフロアーに入っていた。

 

ここから本題。4月10日頃から浜野さんという21歳で発達障害と知的障害をもつ男性が利用者として来ることが決まった。この浜野さんは後でセクシャルマイノリティであることも分かる。利用者の基本情報がこの事業所では見せてもらえるので前の事業所よりはやりやすかった。

 

この浜野さん、よく言えば感受性が豊かなのだが人の意見に簡単に流される傾向が見られるとのことである。就労経験があり、前職を離職したばかりであまりいい辞め方をしていないと言うことだった。

 

彼が通所を始めた時には警戒心が強いのかなと思って見ていた。それでも案外誰とでも話をしているようだったが、話の内容が適切ではないことが多かった。語調は丁寧だった。玉本や私にも作業が終わった後帰るまでの時間に、

 

「若そうに見えますけど、○○ってご存じですか」

 

という微妙な口調で職員にも探りを入れてくる。ちなみに堀中は左半身が不自由な人の送迎に行っている。最初なので優しく応じていた。

 

ところが数日すると浜野さんは友人から言われて信じ込んでいることがあって、それをみんなの前で言うようになっていた。他愛のないことであればいいのだが、

 

「心療内科や精神科の医師はヤブ医者ばかりだ」

 

というのである。これは大変である。当然のことながら精神障害で通所している人もいる。私も含めて精神科の医師に通っている人も少なくない。

 

1回だけならまだしもみんなに声をかけて何度も言うので、私自身もいい気分がしない。私は言った時を押さえて浜野さんを呼び止め、

 

「あのな、ここには精神障害で通所していて精神科受診している人もたくさんいる。だからそんなことをみんなの前で言ってはいけない」

 

とかなり強い語調で伝えた。彼は不満そうではあったが、この話はしなくなった。ただ、浜野さんはこの強い個性ゆえに周囲を巻き込んでいくことになる。私たち職員も振り回されることになることはまだ予想していなかった。

 

 

話は次回に続きます。

 

 

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