治安維持法とかいう 荒業を考えた人は 今思い返すと 片腹痛い。


それに準じる法律をつくるのも 仕方ないという事情が 百歩譲ってあったとしても


なんとも 浅はかなことよ と思う。


そもそも 治安というのは 「民草が政府に謀反の心をおこさないようにすること」


と言い換えることもできるので、 無理に 荒業を繰り出すようなことは


火に油をそそぐか、 後々 国の生末をあやまることに つながってきた歴史があるんだろう。


たとえば 治安のためには やっちまった人に対して バツを与えるけど、


もっとも 公平なやり方は ある意味 金だろう。


悪いことをして 昔は 叩くという刑があったけど、 あれは、 撫でるように叩いても


殺す気で叩いても 同じ 叩くという刑になる。


ラーメン屋が 具の加減を 客の好き嫌いで変える とんでもないのが時々いたりする世界。


今現代でも そういうことは 起こりうる。


しかし 金は いろいろと便利な 財産刑とはいえ 民草が もっとも不公平感を持つのも


カネ。


この不公平感は つもりに積もって 政府への謀反の兆しとなっていく。


わかりやすく言おう。


交通違反をしたら 切符を切られる。 点数が加算されるのは 当然のこととして


だれもが 反省し 次の行動や 結果に責任をとらなくてはならない。


しかし どうだろう。 切符のほかに お金も国庫に納めろという。


それも 仕方ないとしよう。


しかし ハローワークに通う収入なし貯金わずかの人にも 一週間以内で一万円納めろ


年収250万円の人にも 一週間で一万円納めろ


年収1000万円越えの人にも 同じように 一万円と。


罪の重さを感じてもらうために 罪によって 金額が定められていよう。


なのに その重さを感じる 度合いが 民草の年収によって 大きく変わってくる。


このことに不平を言おうものなら、 執行者は もれずにこう言う。


「誰かに借りてでも 一万円用意して!」と。


総理になったら治安関係で まずやるべきことは つまり。


一、刑罰や行政の罰はその者の年収に比例して増減するように改める。


以上。