画面に貼ったガラスシールです。大きく長いひびが入っていました。

 

ニューヨークでは、空港だけでなく、いろいろな場所で手荷物検査・X線検査が行われていました。

 まず驚いたのは、乗り継ぎに降りた(ここが私のアメリカ初入国の地となりました)デンバー国際空港の保安検査です。まあここは、アメリカで利用者数が5位の巨大ハブ空港なので、めちゃくちゃ広い広い空港がどこもかしこも人でいっぱいの大混雑で面食らった上に、初めて外国に降り立った空港だったので、案内表示も入国審査の係の人の言葉も、英語が全ほとんど分からず(なぜでしょう、40年以上勉強してるのに!)、私はまあまあパニックだった時です。実は飛行機内で隣の席のよしみで知り合ったメキシコの女性のサラさんに、入国あたりは案内してもらって助かったのですが、サラさんは行き先が違うのでいつか別れないといけないのにそれもわからず聞けずで“もういいですよ、ありがとう!”と言いたいのに言えず、という状況も重なり、なかなか大変でした。そんな状況で、なんとか受け付け?を通過して保安検査場に着いたら、みんな、靴を脱いでるじゃないですか?!こっちはスーツケースこそ預けた後でしたが、ショルダーバッグ2つに大きなボストンバッグ、そしてスマホやら時計やら財布やら何やらをX線検査のトレーに入れるのに大慌てなのに、靴まで脱ぐの?!って思いながら、仕方なく靴を脱いでトレーに乗せて、靴下の足で保安検査場をペタペタ歩きました。保安検査を通過する人は皆、老若男女、年配の人も少年も、こんな公共の場所で靴を脱いで歩いている光景は初めてだったので、まあ、不思議というか異様というか、おー!これがアメリカか!!と思いましたね。
 靴を脱ぐことについて後で聞いたのでは、以前、テロリストが厚い靴底に爆発物を隠して飛行機に持ち込んだ事件があったそうです。アメリカでは、テロリスト対策は、すぐ近くの極めて現実的な問題なのだなあとしみじみ納得しました。
 そして次が、アトランタ空港で、その次が、自由の女神のリバティー島に渡るフェリーが出るバッテリーパーク港での保安検査です。ここは、絶対忘れません!まあだいたい慣れて来た保安検査でしたが、赤外線検査が終わり、トレーの荷物やスマホやもろもろの物を取って歩き始めた(トラベーターで大勢の観光客の人たちの流れになんとか乗りながら)のですが、左手にスマホとスマホに繋いだバッテリーとチケットの3つを片手で持って、その状態でショルダーバッグに財布とか何とかを入れようとジタバタしていたのです、まあ不安定ですよね、それは落としますよねー、当然です!起こるべくして起こった事故です!あー情けない!!左手に持った中から、スマホだけがスルッと抜けて落ちたのです、抜けたのは感じましたが、掴めませんでした、“ゴン!”と大きな音がしてiPhone14PRO-Maxがトラベーターの金属のガタガタの上に落ちました!が、本当のところ、不思議なことに、そんなにショックではなかったのです。自己分析では、大混雑の中の“保安検査”で、すでにテンパっていたので、それ以上にテンパる余裕がなかったのかもしれません。同時に、スマホを落としたことにショックを受けている場合ではないぞ!落としたことを冷静に受け止めて、次々やってくる課題を解決しなくてはいけないぞ!と自分を奮い立たせていたようにも思います。また、全面のスマホケースに入れていたので、スマホケースだけが割れているのだろうと意図的に思い込んだのです。さらに、そばに次女がいるので、自分がショックを受けた様子を見せたら、次女はつらいだろうから、見せちゃダメだ!と励ましたようにも思います。
 拾い上げたiPhoneは上部の自分向きカメラの左あたりが横に細かくひび割れています。次女が「あー!大変!ひびがすごく入ってる、すごく大きな音がしたもん!」と言ったことにも、「あー、ほんとや」ぐらいの返事で、とにかく歩きました。で、思いついたのが、ひびが入った➡︎ひび割れを抑えなくては➡︎何かひびを抑える物、あ!傷テープを貼ろう!と、バッグから傷テープを取り出してスマホの上端に貼りました。これが、わりととうまくいきました。ちょうどスマホのケガを傷テープで手当てしているようで、ちょっとユーモラスでもありました。
 この後もたくさんの場面で、この傷テープからのテーピングテープ貼られ状態でスマホは大活躍し、千数百枚の画像&動画を撮影し、翻訳ソフトで英語⇄日本語を翻訳し、何人もの人とSNSでつないでくれました。ほんとありがとう!きみはこの旅行で、大切な大切な働きをしてくれた大事な大事な相棒だよ!負傷しながらも、よくがんばってくれたね!本当にありがとう!iPhone 14Pro-MAX!ひびが入っていても壊れていても、これからも大切にするからね、ずっとずっと相棒でいようね。
 後日談ですが、日本に帰ってから、スマホの全面ケースを外してみたら、あら〜、スマホ本体のディスプレイにもかなり下に向けて長くひびが入っていたのです。この時はがっかりしました。そしてすぐにショップに電話して、保証は効きますか?と聞くと、新古品との交換になります、とのこと。新品にはなりませんかとか悪あがきをしていましたが、それはできないそうで、「わかりました、新古品でお願いします。」ということにしました。ですが、少し落ち着くと、「このスマホは、自分とアメリカ旅行をし遂げた、大事な大事なああぼうだぞ、そんな大事な相棒を交換するなんてだめだ、ひびぐらいなんだ、これからも相棒として大事に使おう!」と考え直し、ショップに電話して、交換はなかったことにしてもらいました。
 この話にはまだまだ続きというか“落ち”がありまして、なんと、考えてみたら、買った時に画面保護のガラスシールを貼ってもらっていたのです、で、そのシールをはがしてみたら、シールにはひびがはいっていたけど、本体のディスプレイは無傷だったのです!なんという奇跡!ありがたい!
 で、今は、角の衝撃を吸収するように、ラバー製の側と裏の保護ケースと
ディスプレイ面にはガラスシールを貼りました。それに、あれからはまだ一度も落としていません。

おまけです!“この“自由の女神像”を巡り、あと2つ大きめのアクシデントがありました。
その一!次女が、船酔いしました‥。リバティー島からの帰りのフェリーで、すごく混んでて、立ったままだったのですが、フェリーを降りてから、「お父さん‥、酔った‥、気持ち悪い‥。」と娘が言うのです。日差しも強くて、だいぶ歩いて疲れたのもあるのでしょう。それで、Lyftを待つ間、道路沿いの木陰で休んだらって言ったら、「お父さん、ハトがいる!」次女はハトが苦手です!泣きっ面にハチ、ならぬ、船酔いにハト、です。かわいそうに、次女をなんとかしてやりたいのですが‥‥。
そのニ!そんな状態なのに、Lyftが来ないのです!早く涼しい車内に座らせてやりたいのに!スマホの地図では、もうそこにいることになっているのですが、どの車かわからないのです!このバッテリー・パークを出たところの交差点も複雑で、自分の位置も分かりにくいのです!で、その車はキャンセルして、再び、Lyftを呼びました。今度はうまく行って、やっと乗れました!次女は、そのあと、グランドゼロに着いた頃には、船酔いはおさまっていたようです。よかった。昨日も相当歩いたそうなので(個人ガイドの人が「こんなに歩いたのは初めて!あなた、すごいね!」と言ったそうです!)、疲れているのでしょう。どこかで、休めればいいのですが。