お勧め人: 高野 勲


品名 : Mellotron M400S


お国 : 英国




2005年くらいに大先輩の鍵盤奏者の方から譲って頂きました。



見た目はどうってことないただの白い箱ですが、3/8inch3trackテープ35(鍵盤分)再生ヘッド35(もちろん鍵盤分)、その他駆動パーツ(もちろん鍵盤分)が無数、テープを動かすモーターなどなどで総重量55kg!!!



 



演奏方法はほかの鍵盤楽器と同じで、鍵盤を押して音が出ます(あたりまえですね)


鍵盤を押すと、その下にあるテープが再生されるという単純なものですが、再生されるまでのランダムなタイムラグや、テープ再生のくぐもった音色、鍵盤の弾き方(押す強さ)によるピッチ感など演奏するには難しい楽器です。


 


音色はチェロ、バイオリン、フルートの3種類ですが、テープの音なのでヒスノイズ、ワウフラなども、もれなく一緒についてきます。


おまけにテープの長さが決まっていて巻き戻し式なので、7~8秒で音は途切れてしまいます。






"メロトロンは嫌い" (キース・エマーソン談)


 


"風呂場のオーケストラ" (キース・ムーン談)


 


"ジョンは安上がりのオーケストラ" (ロバート・プラント談)


 


などなど諸大先輩方からも酷評されております。


 


今のデジタル楽器から見ると欠点だらけですが、そういう楽器だと思えば欠点が問題にならないくらいとても心地良い音がします。


本物の楽器の再生音ではなく、その不安定な音色がサンプリングでは出せない肉感的な魅力になっていると思います。


 


 


 




SOUND