明日をつかめ/事件とあいつ | お宝映画・番組私的見聞録

明日をつかめ/事件とあいつ

日テレといえば、青春ドラマ。その青春シリーズの初代教師といえば夏木陽介である。
「青春とはなんだ」(65~66年)は誰もが知っており、「太陽野郎」(67年~68年)もわりかし有名だろうが、その間にはさまれた形の「明日をつかめ」は全11話ということもあってか、知られざるドラマといえるだろう。
夏木が演じるのは青年医師である伴三郎。海辺の小さな診療所に紹介状を持って現れる。他の出演者には柏木由紀子、なべおさみ、進千賀子、葦原邦子、塩沢とき、左卜全、そして志村喬。残念ながらこれ以上のことはわからない。
夏木の自伝的な本である「好き勝手夏木陽介」には、それぞれの番組に関するエピソードなどが、インタビュー形式で語られていたりするのだが、この「明日をつかめ」に関しては、夏木は一言も触れておらず、気に入っていたという「太陽野郎」のほうに話がいってしまっている。
テレビドラマデータベースには「あそこ(工場)なら肺病になる。空気は悪いし、寮の食事もロクなものがない」というセリフがカットされたことが話題になったとある。という解説がのっているのだが、これについても詳細はわからなかった。
この第10話のゲストが石立鉄男で、子供を死なせたことからヤケ酒に身を持ち崩している印刷工の役を演じていたそうである。ネット上で見つかるのはこの程度で、前述の夏木本でも語られてないのだから、これが限界であった。
同じように、「太陽野郎」と「東京バイパス指令」の間に挟まれた形のドラマが「事件とあいつ」(68年)である。実はドラマは本ブログでも詳細不明なまま、取り上げたことがあるのだが、夏木の記憶では私立探偵もので、所長が三波伸介、その下の探偵が夏木、ライバルとなる刑事役が高城丈二だったという。
視聴率はよかったというが、夏木は「東京バイパス指令」出演のために13話で自分だけ降板し、後をは松方弘樹が継いだと思うと語っている。実際は三波は続投したようだが、高城は降板し、14話より松方のほか、中村メイコ、杉浦直樹、大原麗子が登場したようである。
ドラマデータベースの解説では、13話の予定だったが、好評だったためにキャストを入れ替えて継続したとあった。どっちが正しいのかは不明だが、「平四郎危機一発」のようにキャストを交替して継続したことは確かなようだ。
こちらもほとんど語られることはないが、是非見てみたいドラマである。