会社のポテンシャルを引き出すために、中期的に「挑戦の土台を耕す」 | Work , Journey & Beautiful

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事業経営をする立場上、中期経営計画を立てる機会が毎年訪れます。何をするのかすら固まっていなかった2012年から数えて、かれこれ今回で4回目になります。

はじめは何の根拠もない「1年間で、こんな感じになってるといいなぁ」という皮算用でしかなかったものが、曲がりなりにも色々なものを積み重ねてきた結果として、「この商品を数年後には、このターゲットにこの程度拡げて・・・」と言えるぐらいには中身のあるものになってきました。一方で、色んなことがわかってきたので、今回はその中でも最も大きな発見について書きたいと思います。

中期経営計画を立てる中で感じた違和感


mitemoは現状、教育ドメインだけで、教材配信サービス、制作サービス、そして様々なワークショップやコンサルティングなどの企画開発サービスを行っています。また、この他にもコミュニケーションデザインも手がけています。現状、そのそれぞれが、独立したmitemoの収益の柱でありつつ、相互に関連し合っている(例:PR制作などで培った技術が教材制作に活きるなど)一個のシステムのような状態なので、どれかに注力したりはできないものだと考えています。

mitemoで何度か中期経営計画をたてる機会があり、分かったことがあります。それは、こういう状態(つまり一言で当社はこういう事業を担っている会社ですと言い表すことができない状態)というのは、ビジョンの示し方が難しいなぁ、ということです。

例えば、
・どんなことを成し遂げたいか
・どんな課題を解決したいか
・どんなチームを創りたいか
といったことを述べるのは、僕の性格上常々考えているので、そんなに難しいことではありません。

ただ、会社経営をする以上、
・どうやって利益を上げていくのか
・どうやって企業価値を上げていくのか
といったことも当然ビジョンとして示さなければならず、上記のような想いベースのビジョンだけでは、不完全です。

ちなみに、一つ一つの商品・サービスごとにターゲットとなる市場があり、また、現時点である程度の実績が積み重なっているので、個別のマーケティングプランを立てることはできます。

僕自身、はじめはこの一つ一つの事業ごとにマーケティングプランを考えることが中期経営計画を補完するのではないかと考えていました。そして昨年、実際に中期経営計画(そして中期的なビジョン)を作ってみました。しかし、何だか釈然としませんでした。何故なら、そこに書かれたものが、各商品・サービスを足し算したものでしかないからです。「本当にこれでいいのか?」という想いを抱えつつ、とりあえず納得したのが一年前。そして今、改めて中期経営計画を考えるにあたって、同じ違和感を感じることになりました。

違和感の正体:「面白みに欠ける」


何故違和感を感じるのかを考え続けていて分かったのですが、要は、面白みに欠けるのです。

というのも、現状の商品・サービスに対するマーケティングプランをたて成長ストーリーを設計するということは、現状の延長線上に未来像を描くことになりますが、これはすなわち、現状の商品・サービスが何らかの成長が止まるとmitemoの成長も止まることになります。これでは、mitemoのポテンシャルを全然活かしきれていないような気がしてならない、というのが違和感の正体でした。

自分たちの会社から、どのような新商品や新サービスが生まれるかを前もって予測することなどできません。

だからといって、自社の中長期的な展望を考える中期経営計画において、今後のポテンシャルについて考えない、ということはあってはならないことだと思います。そこで、行き着いたのが「資産を問う」という考え方です。


発見:「資産を問う」

資産とは、本来下記のような意味があります。

資産
1 個人または法人の所有する金銭・土地・建物などの総称。財産。
2 企業会計で、貸借対照表上の流動資産・固定資産・繰延資産をいう。
goo 辞書

大雑把に言うと、資産とは、企業会計的には資本(事業をするのに必要な基金)となる財産のことを言います。

しかし、中期経営計画で重要なのは、もう少し広く「将来の利益や価値を生み出すもの」を資産と捉え、計画をたてることです

繰り返しになりますが、今後、自分たちの会社からどのような何に取り組むかは、その時になってみないとわからないものです。とにかく色んな挑戦をし続ける、新商品や新サービスはその結果として生まれるものにすぎません。

その意味では、挑戦の絶対量を上げ続けるが重要であるとともに、もう一つ「挑戦の土台」を耕すことが重要です。そして、この挑戦の土台こそが、資産です。資産とは、抱負な現金や会計的な資産かもしれませんし、そこで働く人こそが資産かもしれませんし、保有している知的財産や商品そのものが該当するかもしれません。

挑戦し続ける姿勢があったとしても、なんの土台もない中では大したことはできません。

だからこそ、

・今時点で、会社にとっての資産とは何か?
・そして、今後、どのような資産を育てていくのか?

を問う。このような資産計画こそが、中期経営計画の本髄なのかもしれません。