<第2回目>システム思考勉強会 - これからの時代を生きる「OS」を身につける | Work , Journey & Beautiful

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オルタナティブな学びを探求する

システム思考勉強会

昨年日本でも発売され、注目を集めたピーター・センゲの学習する組織――システム思考で未来を創造する」。環境変化が加速し、ボーダーレスに拡がる世界の中で、私たちが生きる組織・社会が抱える課題は日に日に複雑性を増しています。

例えば、かつてであれば企業経営を考える上で重要なポイントといえば、シンプルに他社よりも良いものを低価格で大量に(もしくはスピーディーに)顧客へ届けることで競争に勝つことができました。しかし現代では企業経営を考えるにあたって、実に多様な視点で物事を考えることが求められています。
・地球規模で市場を考える必要があり、そこには様々な人が様々な価値観をもって生活をしています(「生活者」「カスタマー」という言葉でひとくくりにすることはできなくなりました)
・働く個々人の価値観も多様化し、一様のインセンティブ(つまり頑張れば給料を与える)では人は動かなくなりました
・そもそも成果を上げること、利益を上げることに誰もが価値を感じることもなくなり、組織としてのビジョンを掲げることも困難になりました
・ライバルもまた地球規模で考える必要があります
・例えば地球の裏側で起きた天災の影響が明日自分達のビジネスに影響を与えるといった、まさに地球規模でのダイナミズムが日常的に起き続けています
などなど、シンプルに一つの切り口でもって考えただけでは解が導き出せない時代に突入しています。

私たちは例えば働いている毎日に不満を感じているとき、「会社が悪い」「他の部門が悪い」「自分の要領が悪いからだ」と特定の原因を 探しがちです。例えば何かしらの事件が起きたときに「政治が悪い」「企業が悪い」「教育が悪い」などと誰かのせいにしがちです。しかし現実に起きているあらゆる出来事は、本当に実に様々な要素が影響を与えあい、今ここに表れています。その中の何か一部を変えたところで、多くの場合本質的に問題が解決されることはないのです。犯人捜しをしても物事が解決されることはないのです。

さて、そんな今後一層、

複雑性が高まっていく社会/組織と向き合っていくことができる組織を「学習する組織」と呼ばれ、様々な研究がおこなわれています。そして冒頭で紹介した
学習する組織――システム思考で未来を創造する において、もっとも根幹となる思考として紹介されているのが「システム思考」です。

僕自身システム思考についてはまだまだ勉強中の身であり、是非様々な方との関わりを通して探求していきたいと思い、システム思考勉強会をはじめています。6月6日に第2回目を行います。どなたでも参加いただけますので、ご興味のある方は是非どうぞ。

http://www.facebook.com/events/170542373074310/ 



<第2回目>システム思考勉強会 

システムシンキングについて、習うよりも慣れろ、という言葉どおりまずは様々な身近な事象についてシステム図を描いていき、結果をシェアしていきます。


■概要
日時:6月6日19:00~22:00
会場:参加者人数によって別途設定します(神田・御茶ノ水・渋谷・新宿のどこかでやります)
会費:特に決まった会費はありませんが、参加者全員で会場代を割り勘します。

■勉強会のながれ
勉強会の概要としては下記のような流れを予定しています

1.アイスブレーク
2.テーマ決め
3.グループに分かれてシステム図作成
4.グループ毎にシェア
5.ダイアログ(気付き・学びのシェア)

上記の流れを3時間程度の時間をかけて実施します。


■参加者
基本的に誰でも参加OKです。

例えば
問題解決の手法として、
組織変革の手法として、
マネジメントの手法として、
リッチな生活を実現するための思考法として、
知的な刺激を得るために、
豊かな社会を実現するために、
あの人は仕事ができると言われるために、
単に面白そうだから。

理由は人それぞれ。
どなたでも、ご自身のペースでどうぞ。

■参考HP
1.システムシンキング(HUMAN VALUE社 HPより)
http://www.humanvalue.co.jp/glossary/systemthinking01.html

2.システム思考(チェンジ・エージェント社 HPより
http://change-agent.jp/systemsthinking/index.html

3.システム思考ループ図事例(チェンジ・エージェント社 HPより)
http://change-agent.jp/systemsthinking/casestudy.html

4.システムシンキングの今日的意義
~イノベーション人材育成にいかに役立つのか~ (HUMAN VALUE社 HPより)
http://www.humanvalue.co.jp/report/lo/post_2.html


■5月に実施した第1回目の勉強会では24名の方に参加いただきました。その後のアンケートで寄せられた参加者の声(一部)をご紹介します

・システムシンキングによって、自分とその周りにある世界を、平面で俯瞰するのではなく、繋がりという切り口から、相互の関わり具合を確認できる点が興味深く感じた。
・参加したメンバーがよかった、という点は疑いようもないが、多様性、拡張性をまさに体験できる場であり、何よりもそのシステムの中に自分が関わっているということが刺激的でもあった。
・実際にループ図を作ってみて、自分が持っている前提や考えを客観視することができたような気がしました。システム思考は思考法だけど、実は対話のツールなんだなと感じた。
・メンタルモデルによって、システムシンキングが異なることに気づいた。
・事前の予習をもっとしておけばよかった
・集まった人がみなポジティブな人だったので、要素がかたよって出るなぁと感じた。まったく違う意見の人がいるともっと思考の枠が広がると感じた
・メンタルモデルが現れるというのはとてもよくわかった。チームの中で実施をしお互いの価値観やメンタルモデルを相互理解するきっかけづくりが出来ると感じた
・上記と近いのですが最終のアウトプットからレバレッジポイントを見つけることが大事なことだとは思うが、図を作成するその過程そのものにかなり価値を感じた
・グループワークで進めることで想像以上に異質な考え方に触れることができ、とても勉強になりました。
・単純に面白い。
・ソフトな定性的な変数がシステムの根幹を担っている。
・言葉の定義や解釈が曖昧だと、大きなシステムに乱れが出てくる。
・自分以外のメンタル・モデルが見えやすい。
・意識を持っているメンバーが集まって話し合う場は、非常に有意義ですね。全体的にとても面白かったです。