知識・スキルの「点」をいかにつなぎ、「線」に変えていくか。 | Work , Journey & Beautiful

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オルタナティブな学びを探求する

これまでにも何回か、組織におけるキャリアとは自己統合の過程であって、いかに周囲の期待に応えつつ、自分のしたいこと・やりたいことを見つけ実現していきながら、より大きな期待に応えていくか?を常に考えることが重要だということを書いてきた。


だからこそ、20代前半ぐらいまでの若者は勉強会や社外のワークショップに出かけることもいいけれど、先輩や上司とのみにいくなり食事にいくなりして、自分は何を期待されているのか?どうなってほしいと思っているのか?を聞く時間を設けることが重要だ、というのが最近の僕の主張したいところだ。


「上司・先輩と飲みに行こう」というのはもう一つ真意がある。それは上司・先輩と飲みに行くことが自分の成長に繋がる、ということだ。


研修や勉強会や読書によって得られるものは例えばスキルや知識である。そしてスキルや知識を得ただけでは何かができるようになるわけじゃない、というのは皆が知っている。人の能力が仮に、知らない→知っている→できる→教えられると段階をふむとすれば、勉強会で得られた知識はただ知っているだけだし、スキルも勉強会などの隔離された環境化で使えただけで職場においてできるということにはならない。


「できる」のレベルに高めるためには、それらのスキルや知識といった「点」でしかないものを体験と内省を通して、「こういう時に使えばいいんだな」、というパターン=線にしなくてはならない。そういったパターンを蓄積することでこれらのスキルや知識は仕事において活用することができる。


そういった線を作るために体験と内省は欠かせない。しかし一方で若い内にできる体験なんて限られているのも事実だ。だからこそ、上司や先輩の話を聞くことは非常に価値がある。正確に言うと、上司や先輩の体験談を引き出すことで、「体験を借りて学ぶ」ということができる。経験値そのものを借りることが出来なくても、体験談は借りることができる。そして何よりそういった体験談を引き出すのに、飲みの場というのはとても有効だ。


勿論勉強会や社外のコミュニティも、ものによっては非常に価値がある。参加して得られる気づきや学びはともすると職場にいたのでは一生気づかなかったことかもしれない。ではあるものの、あまりに社外にばかり目を向けていたのでは先輩や上司の体験を借りることはできない。


と、いうことで自己成長にはやる気持ちがあるのであれば、明日、日ごろ話をする機会のない先輩や上司を食事に誘ってみよう。






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