私は、人が病気や事故で亡くなることで泣かせよう、感動させようとするドラマが苦手です
とくに病気のヒロインが出てきたりすると、それだけで見るのをやめてしまいがちです
ただ、登場人物の死が予告されていながら、このドラマはひと味違うんだよね。
フジテレビの『春になったら』。
奈緒ちゃんと、とんねるずのノリさんが父子家庭の親子を演じ、3か月後に結婚する娘と、ガンで3か月後にこの世を去る父の姿を描いたこのドラマ。
HPには「笑って泣けるハートフル・ホームドラマ」と書いてありますが、コレもまた私の苦手なものなので、この文章を読んでいたら見なかったと思います。
でも、実際には「笑って」とか「泣ける」とかじゃないんだよなあ
心の中でにんまりしたり、父娘の互いへの想い、周囲の人たちのふたりへの想いにじんわりくる、穏やかで心地よい人間ドラマだと思います。
私はノリさんの演技が結構好きで(とんねるずの2人が出てたドラマ「時間ですよふたたび」大好きだった)、ノリさん目当てに初回を見たんだけど、あまりにも奈緒ちゃんの演技が自然で、表情の作り方がうまくて、ノリさんと本当の親子みたいに息ぴったりで(まさかしばらく同棲してた?)、2人から目が離せなくなっちゃったんだよね。
ガンなのに一切の治療を拒否し、「俺は、病院のベッドに縛り付けられてちょっとばかり長く生きるより、自分の人生を最後まで精一杯楽しみたい」という、父の姿勢にもものすごく共感するし。
明るくて、元気で、茶目っ気があって、娘大好きで、仕事熱心で、こんなお父さんいたら最高じゃん?と思う父だけど、娘が連れてきた結婚相手が、まったく面白くない売れない芸人(演じる濱田岳くんがまたいい👍)で、しかもバツイチ子持ちだから、大反対するの。
このバトルも面白くてねえ😂
娘はそれを逆手に取って、父に延命治療を受けさせようとするんだよ。
「お父さん死んじゃったら私、カズマルくんと結婚しちゃうからね!」って😂😂
でもこのあと、父の具合はどんどん悪くなる、はず。
娘は、一度は諦めた結婚式を、父のために実行するらしい。
助産師という命が生まれる現場で働き、家族をつくるという「未来」へと踏み出す娘と、死へのカウントダウンが始まり、病に「未来」を奪われる父の対比が、今後はさらに鮮やかになっていくだろう。
そこでお涙ちょうだいにならずに、どれだけ視聴者の心の琴線を振るわせてくれるか。
期待しています。
最近、死について考えてしまう出来事が立て続けにあったので、このテーマは興味深いんだよねえ。
あ、これ、私が「死を考えている」という意味じゃないからね
前のブログにも書いたけど、大学時代にちょっとだけつきあってた後輩が、亡くなっていたのを知ったのよね。
それを私に教えてくれたのは、大学サークルの同期なんだけど、彼の高校時代の同級生が、1月2日の羽田の事故で亡くなった海自隊員のひとりだったんだ。
さらに先日、札幌のコンビニ・セイコーマートで3人が死傷した事件。
亡くなった男性は、札幌在住で以前セコマ(事件の店とは別店舗)で働いていた私の友人が、よく知っている本部の人だったんだって。
すごくいい人で、こんな通り魔事件で亡くなるなんて考えられない。
奥さんと子どものことを考えると言葉がないよ、と、彼女は大きなショックを受けていた。
こういうふうに突然人生を切り取られてしまうよりは、亡くなるまでにけっこう時間があり、会いたい人に会って、やりたいことをやって、きちんと自分の人生の最後を締めくくれるガンは、悪い死に方ではないのかもしれないね。
と、このドラマでノリさんも、以前本を読んだガン専門医の先生も言っていたな。
ただね~~~ガンは痛いのがねえ~~~
私、痛いの大ッキライだから
余談だけど、ノリさんが売れないお笑い芸人カズマルに、「ぜんぜん面白くねえよ!」と文句を言うたび、なんか笑ってしまうんだよね
ノリさん自身の、後輩芸人へのダメ出しみたいでさ。
ノリさんさあ、松っちゃんの代わりにM-1の審査員やらないかなあ。
あまりにも権威的になりすぎたM-1を、いつもの感じでぶっ壊してほしいんだよな。
それこそ「オマエらぜんぜん面白くねえよ!10点!!」とかめちゃくちゃなこと言ってさ
M-1はドル箱だから、やっぱりダメですかね、テレ朝のエライさんたち?