始まりは高3の冬休みだった。
当時の私はファミレスのバイトに明け暮れる普通の高校生だった。
モデルのりょうに憧れて髪はいつもベリーショート。
痩せっぽちで背が高かったからボーイッシュな服を好んで着ていた。
その日は彼氏の家に居た。
初めて付き合った3つ年上の人だった。
ふたりでいると急に彼の上司から電話があり、今から遊びに来ると。
しばらくして3人の男たちが合流し酒盛りが始まった。
なんとなく居心地が悪くなった私が隣の部屋に居ると、彼らの会話が聞こえてきた。
「ヤッちゃってイイッすよ!」
彼の声だった。
その後、男達は順番に部屋に入ってきては欲を満たし戻っていった。
一人目はこちらの様子に興奮して私の恐怖心を倍増させた。
二人目は落ち着いた素振でお金をチラつかせて私を絶望させた。
三人目は申し訳なさそうに私のちっぽけなプライドを奪った。
全てが終わり男達が帰った後、元の部屋に戻ると彼の姿は無かった。