私的には超おススメの一冊です。
武士の娘だった祖母の言葉を
祖母の人生とともに紹介されていて
あーそうだなぁ…と心に沁みる言葉が満載です。
「おなごがでたらめになれば
世の中がでたらめになります」
日本の日本は男尊女卑、亭主関白というイメージなのかもしれませんが
本当の歴史を知っていくと
決してそうではなく、時代は女が動かしている?
と感じることが多くあります。
女性は大地で、大地がでたらめだと農作物は育たないし
(子どもがきちんと育たない)
大黒柱である夫もきちんと立つことができない、
ひいては世の中もでたらめになっていく…
そういった意味があるようです。
全編を通して、軸を持つというのか
潔く生きることの清々しさを感じます。
そしてひとつひとつのエピソードの中に
人としてどうあるべきかを
きちんと伝えていく親の凄さや覚悟を感じます。
「世間の流行りに流されて、くだらん輩に迎合するくらいなら
孤独を選べ」
という父親の言葉。
そして「自分がまごころを失わずにいれば
必ず本当の友に出会える。
本当の自分を隠して付き合うのは偽物です」と伝える母親の言葉。
今の時代にも当てはまる言葉の数々。
「でたらめが通る世の中で義を守り、徳の道を選び取ることなさぞかし辛かろう。
しかしおのれがその道を捨てた時が、本当の世の乱れが始まるのだと思え」
どんな世の中でも、まっとうな人生を歩むかどうかは
いつも自分自身が決めること。
今は真実を追求していくことは生きづらい世の中ですが
目を背けず、己を信じて
でも人への思いやりを忘れず
生きたい、と改めて考えさせられます。
生きる指針になる一冊かな、と感じました。
こちらもよろしく☆