前々から気になっていた作品でした。
しかし、救われないバッドエンドという評判でなかなか見る機会のなかった作品です。
しかし、実際に見てみて、その凄さに圧倒されてしまいました。決してバッドエンドでなく、しかも、未だにエンディングを迎えていない作品です。
今見ても、全然古さを感じないとんでもない作品です。
がちがちのタイムリープのSFものと思ったら究極の恋愛もの。truetearsのようで、truetearsと真逆のドロドロさがない純愛もの。
そして、バンバンでる2チャンネル用語。そこそこ詳しい私と思っていましたが半分もわかりませんでした。
人によって評価が分かれる作品だと思います。
でも、クドわふたーが好きな人にとっては面白い理系ホイホイの作品ではないでしょうか?
評価不能の作品です。
以下ネタバレです。
STEINS;GATE ELITE 公式資料集 Deceive the World
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ネタバレ篇
「そこまで一途に愛することができるのか?」
大好きなまゆりを助けるためにクリスの助けを求める岡部。そして、二人は盟友となり、互いに好きになっていく。
しかし、片方を助ければ片方が必ず死ぬ。その選択に主人公の岡部が苦悩する。
そして、岡部が出した選択はまゆりだった。
そして、クリスとの別れが来る。
「(さよなら)」
「岡部、岡部はこれからきっとつらい思いをする」
「私のことをだれも覚えていない世界で、私を覚えているなんて、仲間をなによりも大事にする岡部にはつらいことだと思う」
「ごめんね。でも、私にはそのつらさがいとおしい。ラボにいる何気ない時間。ジュースを口にしたとき、街を歩くその一瞬。いつかだれかとキスしたとき。いつもでなくていい。百回に一回でもいい私を思い出してほしい」
「そこに私がいるから。1%の壁の向こうに私は必ずいるから。岡部。岡部。岡部」
そしてクリスは岡部の前から消え去る。
「これよりオペレーションベルダンディ最終フェーズを開始する。勝利の時は来た。あらゆる陰謀に屈せず、おのれの信念を貫き我々はついにラグナロックを戦い抜いたのだ。この勝利のために我が手足となって戦ってくれた、仲間たちに感謝を。犠牲となったすべての想いに感謝を。訪れるのは俺の望んだ世界であり、すべてはシャインズゲートの選択である」
「世界を、再構築する」
ほとんど泣きながら叫ぶ岡部。
「(すまない)」
そういって、世界線を変える実行キーを押す。
その時だった。
「岡部!」
「岡部! 私も岡部のこと!」
「クリス!」
残酷にも世界線が変わる。
呆然とする岡部は傍らのまゆりに声をかける。
「まゆり、ラボメンナンバー004はだれだ?」
「う~ん、004のひとはいないよ」
「今、ここにラグナロックは勝敗を決した。このおれ、狂気のマッドサイエンティストである鳳凰院凶真は機関及びセルンのあらゆる攻撃に対して、時空をあやつることで完全に勝利した。世界の支配構造はリセットされ、混沌の未来が待つであろう、これこそがシュタインズゲートの選択!」
再び、叫ぶ岡部。
「おかりん、もういいんだよ」
何も知らないくせに岡部のことをなんでもわかっているまゆり。選択は間違っていない。
「おれは今華麗なる勝利宣言を!」
「もう、その口調をつづけなくていいんだよ。おかりんはおかりんのためにないていいんだよ」
でも、全然完全勝利していない。
多くの想いの犠牲の上に鳳凰院凶真は死んだ。
個人的にはこの22話存在解のタルトが最終回にふさわしいと感じています。
究極の選択であるまゆりかクリスかを泣きながら選び、まゆりを選んだ。賛否両論あるでしょうが、選ばざるを得なかった。
そして、選んだ。ひとり、苦悩を抱えて。だから、思い上がった鳳凰院凶真を否定して、クリスへの想いとつなげる。
私はまゆりを選んだことに賛成します。あそこまで皆の想いを犠牲にして、そしてクリスの本気の想いを犠牲にして。でも、初志貫徹。だから、二人には幸せになってほしいです。
そして、ここから二つのルートに分かれる。
クリスをあきらめまゆりを選んだルートと、両方あきらめなかったルートと。
そして、両方あきらめなかったルートの続きはROBOTCS:NOTESへと続きます。