前回の投稿で「好きな事に挑戦する」事、
そして、少しずつそこに繋がる行動を
増やしていく事について触れました。
何かに挑戦するとき、1つ注意する事があります。
それは、目標を外的動機付けに由来する、
いわいる外的成功に置いてしまう事です。
外的成功に目標を置いてしまう注意点について
前出の「無気力の心理学」(#106)の本の中で
<内的な充実化に裏打ちさてない外的成功の効き目は、
長続きしないのである。>(P137)
<成功によって効力感をもちつづけるには、
たえずチャレンジし、成功しつづけなければならない。
それも、しだいに大きな成功をめざさなければならない。
一般に、外的報酬の効果は、繰り返し与えられていると
低下してしまうからである。同じ水準の報酬では
効き目が弱くなってしまうのだ。>(P137)とあります。
外的成功を追い求めてしまうと
それを手に入れたとしても
次から次へと更なる成功を求めてしまう事になり
心が休まる時がなくなってしまいます。
さらには、外的成功を目標にして失敗してしまうと
#121にある様に<手ひどい無力感を味わうこと>となり
自尊心を傷つけてしまう可能性があります。
前出の本の中で
<人々のもっている自尊心は、ささいな状況的な要因によって
簡単に傷つけられるものだ。>(P149)
<ランガーたちは、「重要でない」というレッテルをはられたり、
ないしはそれが暗示されるだけで人々は意欲を失う、
と考えるのである>(P148)とあります。
外的成功を手に入れる事が出来なかった時
喪失感から自分を責めてしまったり
社会から認められなかったと思い込んでしまうと
本来、価値ある自分の才能や特技に対して
自信を持つ事ができなくなってしまったり
挑戦する事自体を避ける様になる可能性があるのです。
それでは、私たちはどこを目指して
挑戦する事が望ましいのでしょうか。