#145 自律性 12 | 心の赴くままに

心の赴くままに

これから先のことが不安、人生のどん底で身動きがとれない
そんな心に光を灯す
人生を最高に愛する秘訣をお届けします

前回の投稿で、「社会が求める生産性」のために
個人の望みや個性が犠牲になっている事について触れました。

 

それが求められるのが当たり前の世の中で

そこについて警告を鳴らすのは、

それにより私たちにとって一番大切なものが

損なわれてしまっていると感じているからです。

 

その大切なものとは

「たましいを輝かせる事」です。

 

「たましい」という言葉を使うと、迷信めいていたり

非科学的と感じるかもしれません。

 

ただ、その観点が抜け落ちてしまうと

一般的に考えられている以上に、

私たちに大きな影を落とすのではないかと感じています。

 

ユング心理学者で臨床心理士でもある河合隼雄氏によると

<たましいのはたらきは、人間の生きている上に

常に関連している。しかし、それ抜きで考えていても、

普通はあまり困ることはない。

 

ところが、そんなものはない、とあまりにも強く断定したため、

困った状況に陥った人が、私のところに相談に来ることが

多いのではなかろうか。

 

そこではその人と共に、たましいのはたらきを

認められるようになるのを待つ仕事をしている、

と言えそうである。「物語とたましい」>

(じんぶん堂 2021.06.11 抜粋)とあります。

 

私は「こころの問題」を突き詰めていくと

「自分のたましいを如何に輝かせるか」という課題に

突き当たるのではないかと考えてます。

 

「たましいを輝かせる」こと無く

人生最後の日を迎えたとしたら

「もう一度人生をやり直したい」と強く感じるのでは

ないでしょうか。

 

もしそうであれば、今、この瞬間から

「たましいを輝かせる」人生を生きて下さい。

 

前回の投稿にある様に

小さなところからでもいいので

そこに繋がる選択をしてほしいのです。

 

ただ「たましいを輝かせる」って

どう生きればいいのかイメージしづらい場合は

前出の「無気力の心理学」(#106)の本の中の

以下の内容が参考になるかもしれません。

 

<自分を価値ある存在として確認しうる根拠は、
第一に、自分の活動やその所産は、自分の創造したものだ、
という感じが持て
第二に、他者との暖かい交流、人の役に立ちうるという
満足にもとづき
第三に、自分が自分らしくあること>(P98 要約)

だという事です。

 

まずは、#133にある

<特技や才能を活かせる環境を
身近なところから育てて行くこと>で

自分の価値を発揮していく事が

「たましいを輝かせる」人生に繋がるのではないでしょうか。