#133 ミラーニューロン 5 | 心の赴くままに

心の赴くままに

これから先のことが不安、人生のどん底で身動きがとれない
そんな心に光を灯す
人生を最高に愛する秘訣をお届けします

自分の才能や特技が

自分を取り巻く環境に役立と

心底信じる。

 

そうする事で

この世界に自分の必要性を生み出す

ことができるのです。

 

私はこれが、生きていくために

とても重要だと考えています。

 

前出の「無気力の心理学」(#106)の本の中で

興味深い事例が取り上げられていました。

 

欠席過多で原級すえおきを繰り返している

自殺未遂を起こしたこともある

極度の無気力の状態にいたと推測される少年が

 

文化祭の準備で技術系が得意である事が分かり

先生役として、クラスメイトに教えたり

自分の不得意分野は教えてもらったりを

繰り返すうちに、活き活きと活動する様になり

1日も休まず登校するようになったそうです。

 

その年度の終わりには、新年度の全校の

生徒会長にも選ばれるほどになり

「学校が生きがいだ」とさえ

口にするまでに変わったそうです。

 

そこから

「仲間から必要とされているという確かな手ごたえ

これが、ただ単に無気力から回復させるのに

寄与したというだけではない。

 

生きる意欲ともいうべきものの形成にも

つながっていったことがよく示されている。

 

他者、とくに自分の仲間からの応答や

それを支えている関心が、そして

仲間に”貢献しうる”という実感が、

 

効力感の源泉としていかに重要かを

物語っている。」(P74、75)とあります。

 

また

「自分と同じ仲間に属する人々からの

是認、関心、感謝が、自己の存在意義を

自覚させて、生き生きとした活動への

源となりうると考えるのは自然だろう。」

(P75)ともあります。

 

前回の投稿に

<本当に難しいのはその内容を本人がどこまで

信じられるかという事です。>

と書きましたが、

 

いきなり根拠なく確信を持つ事は難しいかも知れません。

そんな時は自分が必要とされる世界、すなわち

特技や才能を活かせる環境を

身近なところから育てて行くことで

少しずつ信じる事ができるのではないでしょうか。

 

ここで大事な事は、自分の特技や才能

すなわち、自分が楽しい・好きだなぁと思える事で

その世界を育てるという事です。

 

なぜなら、世の中や組織が必要とするもので

認められようとすると、そこに苦労や努力が

伴う事になってしまいますし、

 

それが自分に合わなければ、#121にある様に

挫折を味わってしまう事になります。

 

先ほどの事例にもある様に

自分の特技や才能であれば

活き活きと取り組む事ができますし、

 

#124にもある様に

<ありのままの自分で、本来の自分で

情熱を注げる事、 挑戦し甲斐のある事に

チャレンジする事>ができるのではないでしょうか。

 

ミラーニューロンの働きによって
相手の中の自分、自分の中の相手が
相互に関わり合って、人間関係が
成り立っています。

 

自分が望む自分を

相手の中に映し出す事で

理想の関係性を築いていく事が

できるのではないでしょうか。