身体活動は高齢でスタートしても有益 | TeTe-News

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 ロンドン大学の疫学・公衆衛生学のMark Hamer氏らは、1952年2月29日までに生まれた英国の住民を対象とする「English Longitudinal Study of Aging(ELSA)」の参加者11,000人の8年に渡る追跡調査結果を発表しました。

 開始時(2002~03年)と追跡4年時(2006~07年)の参加者の報告により、3段階で評価しました。
・不活動(定期的な身体活動なし)
・中等度の活動(週1回以上)
・強度の活動(週1回以上)

 また、今回の研究では以下4点を満たす場合を健康加齢としました。
1)主要な慢性疾患に罹患していない
2)認知機能に重大な障害がない
3)身体機能に重大な障害がない
4)メンタルヘルスが良好に維持されている

 開始時および追跡2年時に慢性疾患を有していた人、死亡や転居、入院、無回答などの脱落者を除く3,454人が最終的な対象とされました。

 このうち健康加齢の条件を満たした人は665人(19.3%)。残りの2,789人は不健康加齢と判定されました。

 不活動群(653人)と比べた中等度活動群(1,692人)健康加齢のオッズ比は2.67、強度活動群では3.53。

 また、開始時には不活動であったけれども、4年後には活動的に変化した群(275人)や開始時も4年後も活動的であった群(2,140人)は、同期間を通じで不活動であった群(273人)と比べて健康加齢のオッズ比が有意に高かったそうです。
 高齢に達してから身体活動を始めても、健康加齢の増進に繋がることが示唆されました。

 デイサービスに通い続けることは、健康加齢に有意に作用すると父親を見ていて感じます。