アメリカでは大統領選と同日投票でさまざまな選挙が行われている。最大の注目は上院選。100議席中35議席が改選になる。現在の上院は民主党49、共和党49、民主党系無所属2。しかし今回はオバマ旋風に乗った民主党が攻勢で、安定多数の60議席に達する勢いと言われている。報道によればあちこちの州で共和党の大物が民主党の新人によもやの苦戦を強いられている。
インディアナでは上院選はない。だが、州知事選、連邦下院選、州議会の上院選と下院選が行われている。それだけでなく、Superintendent of Public Instructionといって州の教育長のような職、Attorney Generalといって州の司法長官から、マリオン郡の検視官(!)まで、日本では公選職ではないポストにいたるまで、おびただしい数の選挙が同時に行われている。こんなに多いと投票するときにこんがらがらないのか不思議に思うが、投票用紙に工夫がある。基本的にマークシート式なのだが、「Straight Democrat」「Straight Republican」という欄があって、そこをマークすると自動的に全部の選挙で民主党あるいは共和党の候補者に投票できるのだ。きのう期日前投票に立っていた感じでは大統領選のことしかわかっていない有権者も多そうだったから、そういう人たちの多くはこのやり方で投票するのだろう。便利というか、横着だ。以前ブッシュ対ゴアの大統領選で注目されたように、このへんの投票のしかたは州によってぜんぜん違うようだ。
ちなみに投票用紙には民主党、共和党のほか、Libertarianという得体の知れない政党の名が書いてある。Bob Barrという大統領候補を擁立しているようだ。投票用紙にのっかるくらいだから、インディアナには支持者が少しはいるのだろう。
で、州知事選のジル・ロング・トンプソン女史。苦労人らしい。32歳でインディアナ州バルパライソの市議会議員に選ばれたが、2年後に連邦上院選に挑戦して落選、続く下院選でも落選。1988年の補選で下院議員に念願の初当選。3期連続当選するが、次の選挙では落選。クリントン政権の農務長官の下で農村経済社会再生担当次官を経験した後、再び下院選に挑戦するが落選。そして今回の州知事選立候補に至る-という経歴。落選、落選、落選という文字が示すとおり、たしかに苦労人だ。
今回の州知事選も現職のミッチ・ダニエルズ氏が強くて勝負にならないと思われていたようだが、ここのところ激しく追い上げていて、世論調査でも差は5ポイント以内に縮まっているようだ。
選対本部にいたら、ジル女史、いきなり顔を出した。あいさつ。政治家っぽい感じのぜんぜんない人。好感が持てる。なんとなく演歌歌手のような雰囲気があると思った。
明日の朝、オバマの集会がある市中心部の War Memorial (戦没者祈念公園)は、ジル選対本部のすぐ近く。昼飯のついでに見に行ったが、すでに会場設営が始まっていた。前回のインディアナポリスでは21,000人が集まったという。つい最近セントルイスで過去最高の10万人を集めたばかり。明日はどのくらいの規模になるだろうか。


