画家になるつもりだった

才能の欠如が運命を変えた
時の流れは私を翻弄した
ウィーンの街、放浪、絶望、ユダヤ人
虚無の中で見えて来た希望に私は震えた
宿命としての自己の運命を悟った
ある言葉に意識は占領され降伏した
そして慄然し偽善が生まれた
社会が進む為には犠牲を要求する
流された血は反省を促す
理想への渇望の念を強化させる
すなわち社会の義務なのだ

 

選ばれたことに対する不安と狂喜を抱え
神ならぬ人類の為に進もう
いずれ歴史は私を救うだろう