この前の日曜日、映画を観てきた。
観た映画は「いぬやしき」
家族や会社で排除的扱いを受けている定年間近のサラリーマン役の木梨憲武と、木梨とは全く関係のない高校生役の佐藤健。この二人が同じ事故に遭遇し、マシンとしての体(サイボーグなのかな)に生まれ変わる。佐藤健は自分に背く人々を殺し、木梨憲武はその人々を救うという設定で、最終的には二人は争う関係となる。
展開の意外性から飽きることはなかったが、全てに必然性を感じられなかった。
あまり深く考えてはいけない映画なのだろうが、何というか…こうなることの大義がない感じ。
一番の見ごたえは、それぞれの体のマシン化と攻撃力。
これには、単純に「すごいなぁ」と思った。
この映画はこれだけで十分な見ごたえを感じられると思う。
あと、不自然だったのが二階堂ふみの存在と関係性。
佐藤健に対しての突然の関りから、絶対的な存在となるのだが、そのリアリティは全く感じられなかった。ものすごい身近な存在になっていくのに、いつまでも遠い存在のような、そんな希薄な感じ。何だったのだろうなぁ。
映像的な観点からは、CGもアクションも素晴らしく、SFアクション物としては良い出来であったと思う。
だが、映画として共感するには、説得させられる材料が不足しているようにも思った。
というような映画であった。