今日は「私の主治医」について書いてみようと思います。
専門は「呼吸器内科」日本で5本の指に入るくらいの方のようです。
肺がんと分かった時は、「肺がんだね~~」と「今、春風が吹いたね~~」というような柔らかいトーンで診断名を告げ、説明してくれました。最後に「大丈夫!僕に任せなさい」と一言。私は重症感を持つことなく治療に臨むことを決め、手術、抗がん剤治療を受けることが出来ました。
脳転移が見つかった時は、傑作でした。
主治医は、例の軽~いトーンで「脳転移だね~~!!」既知の放射線外科クリニックに「即効」電話。紹介先のクリニックは予約でいっぱいの様子。受診調整の様子から「受け入れは無理だろうなあ・・・」と思った時「患者さんいっぱいなのはわかるよ!でも君!昼ごはんとるよね?明日の1200ヨロシクね!!!」と返事を待たずに電話を切ってしまいました。私は心の中で思いました。「なんてことするんだ~~!!受診するのは『私』だぞ!!どんな顔して明日行くんだよ~~💦」
「肺がんの発見」から5年ほどたった受診日のこと。
主治医が「例のトーン」で言いました。「今回も検査結果は問題なしです。もう治ってると言ってもいいと思うよ~・・・タルセバ(分子標的薬)・・やめる?・・・」
(ハイ~~~? クスリ止めるかって~~~!?)
「やめても大丈夫ですか?? やめた人いますか???」
「副作用ひどくてやめた人はいるよ。高齢の方だけど、お元気ですよ。」
「私は副作用も少ないし、まだ60ちょいなので。やりたいことあるから、まだ、やめませんよ!!先生が私だったらどうしますか?」
「そうだね~。ぼくだったらやめないかな~。やめれないよね~~」
(でしょ~~~!?)
「先生がそうなら、なおのこと!やめません!!」
「だよね~ まだ若いもんね~~!!」
それから1年ごとにこのやり取りを繰り返している。春風のようなトーンで・・・