2023年粟国島筆ん崎スタート
クジラ達の旅立ちを見送ったのも束の間。
春の訪れとともにやってくる、粟国島筆ん崎・ギンガメアジのシーズン。
泊港から粟国島フェリーに乗るため、今回僕は2日前から那覇入りしました。
沖縄本島の春の陽気を少しだけ感じたいと思っていたし、東京で過ごしているよりも早く海へと向かいたいのもあった。
けど本音を言うと、僕自身がまだ、クジラ達とのシーズンから気持ちの切り替えが出来ずにいたのもあって・・・
那覇で少しづつ気持ちを切り替えていこう!という思いが、前もって那覇入りした理由でもありました。
とはいえ、毎年毎月のように島で過ごさせて頂く粟国島。
泊港をフェリーが出港し、粟国島に着く頃には『今年はどんな出会いができるだろう?』と、ワクワクした気持ちに徐々に切り替わっていきます。
何より、島の景色が見え始めると『今年も帰って来ました。ただいま』なんて気持ちになります。
今年の粟国島も、毎年お世話になっている
美南海ダイビングクラブさんでお世話になって来ました。
実は港に着くと、フェリーから降りる人たちが出口に集まって来ますが、『久しぶり!おかえりー』と、話しかけて下さる方がいました。
美南海ダイビングクラブの社長、【新城ひとし】さんです。
あとで書きますが、この粟国島・筆ん崎というポイント、その他粟国島の各ダイビングポイントの開拓者であり名付け親。
今は、ダイビングガイドは息子のYUYAさんに任せていますが、正に沖縄ダイビング業界レジェンドのお一人です。
さて、粟国島では、フェリーでの到着後は、午後2本のダイビングが出来ます。
つまり、到着便のゲストさんがいる時は、午前2本、午後2本の計4本潜る事ができます。
勿論窒素も溜まりますし、1日3本を推奨しますが、僕は今期今期スタートという事もあり、滞在中1日4本潜らせていただいて来ました。
今回の滞在では、お陰様で初日到着以外は毎日快晴に恵まれました。
ただ、残り2日間は天候が荒れる予報となった為、切り上げて那覇へと戻りました。
今年も凄いぞ粟国島
筆ん崎でエントリーすると、毎年見ている光景が目に飛び込んできます。
ところで、各ブイの呼び名が、島側と那覇の遠征とは違ったりしますが、僕は毎年お世話になっている美南海のブイから基本エントリーとなります。
豊かな珊瑚、そしてハナダイやカスミチョウチョウウオ達が美しく舞っています。
そして、根から離れギンガメを探しに泳ぎ始めますが、すぐにグルクンの群れ達と遭遇します。
少し、話はそれますが、ここ筆ん崎というポイントが出来るまで、島の方々はここにグルクンの群れがいるとは思っていなかったそうです。
粟国島でダイビングポイントが生まれた話にも関連しますが、筆ん崎と言われるここのポイントは、元々潜ってはダメだと言われている場所でした。
開拓者の新城ひとしさんも、父親から『あそこは絶対に潜るな』と言われていたそうです。
当然、島の方々も口を揃えて、そう言われていた海域でした。
その当時は、島にダイビング船もなく、島の周りの各ポイントへ水上バイクで行き、潜るという調査をしていたとの事。
そんな様子に島の方達、海人もビックリされていたのは言うまでもなく。
そもそも新城さんご自身も、ギンガメアジの群れがいるとは夢にも思っていなかったそうで、もとは別の目的での調査で入っていたそうです。
そんな調査の中で、ギンガメアジや、ロウニンアジ、イソマグロやグルクン達、そして豊かな珊瑚に出会う事になります。
ただ、流れも複雑で激流になったりするポイント。
島の方々も行こうとはしないポイントの為、ダイビングポイントとしての開拓には、大変なご苦労をされた様です。
安全面の管理もですが、そもそも島の方々の理解も得なければなりません。
様々な事をクリアして現在の筆ん崎というポイントが生まれているのです。
ここ粟国島も、今ではシーズンが来るとダイバー達が一斉に集まり、当たり前の様に潜るポイントではありますが、そこにも必ずルールがあります。
群れを見つけた途端に一斉に突っ込んでいけば、魚達も嫌がります。
泡が群れ達の方へ流れていけば、群れは散ります。
追いかけ回せば、生き物たちは逃げていきます。
開拓者達へのリスペクトを持ち、生き物達との向き合い方、距離感を大切に考えながら、優しい気持ちで是非とも潜って頂きたいなと僕は思います。
そうすれば、後世に残されていく素晴らしいポイントであり続けると思います。
今期僕の粟国島での撮影テーマは宇宙
毎年、粟国島シーズンでは毎月の様にお世話になっていますが、その年その年僕なりのテーマを決めています。
昨年は、ギンガメのトルネードを下から煽って撮るよりも上からの光景を切り撮る事に精を出しました。
勿論、定番の寄り切って下から煽った撮り方は大好物だし、一番好きではあります。
けど、同じようなお写真ばかりでは、楽しみも少ないですしね。
ということで、今年は群れの大きさ云々とか、寄り切るとか、そういった事よりも宇宙的な表現に拘ろうと思います。
ただ、ギンガメアジの名前の由来は、銀河では無いんですけどね。
単に銀紙を貼ったように見える『銀紙鯵』からきているのですけどね。
さて、宇宙なんてテーマを決めたものの、どう表現するか?なんていうのは、全然わかっていないのですが・・・
僕の場合行き当たりばったりの感覚人間なもので笑
けど、自身の感覚を信じて。
なんて格好つけてみましたが、とにかく様々な素晴らしき光景を今期も撮りたいと思います。
そして、実は今回の最終日、海の神様からのプレゼントがありました。
なんと、エントリーしてすぐに、クジラのソングが聞こえてくるではありませんか!!
アメブロでは動画のアップが出来ないのが残念ですが、ずっと聞こえていました。
エキジット後、帰港途中には、ブリーチングにテールスラップを、ゲスト様皆が見ることができました。
まだ、居てくれたのです。
去り行く姿を見ながら・・・本当にクジラシーズンの終わりを噛み締めていました。
この近くにクジラがいるのだと思うと、とっても感慨深い気持ちになりました。
どんな場所にも様々な物語がある。だからこそ
ところで、少しだけ余談ですが、粟国島の珊瑚はとっても豊かで、昨年の海水温上昇に関してはそこまでの影響を受けていないように感じました。
実は筆ん崎が開拓された頃、今よりもずっと珊瑚が豊かで圧巻な海だったそうです。
しかし、有名な大規模白化が起こってから、10年弱もの間、筆ん崎のギンガメアジも減ったそうです。
それから長い年月を掛けながら、現在の状況に戻って来ています。
それでも、その珊瑚は全盛期の7割程度の状況では無いかなとおっしゃっていました。
自然界の単なる自然律なのかもしれない。
しかし、当たり前の様に永遠に続くものなど、何一つないことを改めて思います。
海の世界で生きる生き物達にも、厳しく、時に無情な自然の摂理を受ける時があります。
それは、私たち人間による影響も少なからずあるのだと思う。
地球温暖化や、海洋プラスチックの問題など様々です。
僕は偉そうなことは言えないけれど、せめて海に入る者として、自然や生き物達への尊厳を尊重していたいと思う。
今回は粟国島シーズン開始として書かせて頂きました。
いつも長文になってしまうので、今日は簡潔に笑
さて、次回は5月23日からですが、いつもご参加くださっているお写真を頑張っているゲスト様との撮影旅。
素晴らしい作品を是非とも撮って頂けるよう、僕も頑張りたいと思います。
今日も最後まで読んでいただき有難うございました。
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ぜひチェックして頂けたら光栄です。
宜しくお願い致します。









