こんばんは。満月

二百十日や雷三日など、昔から伝わることわざや言い伝えをどれだけご存知でしょうか?

僕は恥ずかしい話、本書を手に取るまでは数えるほどしか知りませんでしたし、それほども意識したことがなかったので、ちゃんと説明できるのかというと、正直、自信がありません。「やはり勉強すべきだろう。」ということで早速購入しました。それがこちら。

 

弓木春奈著 「気象災害から身を守る 大切なことわざ」  河出書房新社

 

 

本書は、平日の午後5時からのNHKラジオ『先読み!夕方ニュース』でこれまで放送で紹介した全国各地の天気のことわざ・言い伝えをまとめた1冊です。

目次より、
第1章 天災地変をいち早く察知する
第2章 急変する天気の予兆をつかむ
第3章 危機から逃れる知恵、身を守る術
第4章 津波から、いかに生き延びるか
第5章 春夏秋冬、警戒したい空模様
第6章 こんな天候の年はいずれ異変が・・・
第7章 要注意の気象に見舞われる土地

という内容です。

 

例えば、先ほどの、馴染みはあるけど詳細がわからないような「雷三日」や「二百十日」については第5章に詳しく書かれていますし、知らなかったことわざでも実践的に役立つことわざは多く掲載されていています。

 

時々、自宅から1kmくらい離れているはずの踏切や電車の警笛の音が聞こえる時があるので長らく「何でだろう」と思っていたんですが、普段、何げなく疑問に思っていたことが、「そうだったのか」とわかることもあって、面白く読めました。

 

また、コラム「気象キャスターの日常」では著者が放送で気をつけていること、気象予報士を目指したきっかけ、などこれから気象予報士を目指したい方には非常に参考になる充実した内容にも注目です。

 

先人から言い伝えられてきた多くのことわざを知ることで身近な場所で起こりうる災害に対する備えを考え直させてくれる1冊です。専門的な難しい表現は極力抑えて、平易な文章で書かれていますので、楽しく読めて、防災意識が高められます。

 

ぜひ、続編を期待したいと思います。

 

では。バイバイ