こんばんは。

 

早速ですが考えてみたいと思います。

 

 

 

(四国沖の低気圧)

問題では「24時間後から36時間後にかけての」とありますので、図10と図11を見比べます。

 

本番の試験では、予想の時間ごとにマーカーペンで色分けするなど間違えないようにしましょう。僕の受験時代、「解答を始めてください」の合図がありますと周りの受験生につられて、問題と図を切り離していたんですが、何もしなかったため、あっちこっち図を見ているうちに散逸してパニクったという苦い思い出があります。結局それ以後は「切り離さない派」になりましたが、それでもパニクらないように色分けはしました。試験まであと3か月となりましたので今から自分流の効率的な方法を考えられておくのも受験対策の一つと思います。

 

話は逸れましたが低気圧の中心気圧は最も内側の等圧線は24時間後・36時間後ともに1004hPaで変化はありません。したがって盛衰は「発達も衰弱もしない。」ということになります。

 

一方、移動方向については、中心位置はほとんど移動していませんので「停滞」ということになります。

 

ここで整理しておきたいことは「停滞」「ほとんど停滞」と「ゆっくり」の違いです。

 

速度が5ノット以下で方向の決まったときは「ゆっくり」、

速度が5ノット以下で方向が決まらないときは「停滞」または「ほとんど停滞」で、ただし、

暴風域を伴っている低気圧や台風については「停滞」は用いず、「ほとんど停滞」とする、と定義されています。


(千島近海の高気圧)
中心気圧については、24時間後の中心気圧は1024hPaに対し、36時間後の中心気圧は1028hPaとなっています。したがって盛衰は「勢力が強まる」となります。

ここでも注意しておきたいことは高気圧の盛衰に関する用語として、低気圧のように「発達する」または「衰弱する」という表現は使用されないということです。したがって高気圧に対しては「勢力が強まる」または「勢力が弱まる」という使い方がされます。

移動方向については、見比べますと、36時間後では緯度として1度、経度にして2度ほど移動する予想となっています。単純に速度が5ノットで12時間移動しますと、kmにして約108km、すなわち、およそ緯度1度分に相当しますので、今度の高気圧の場合はそれ以上は移動しており、また方向も東北東に移動しているとの判断も可能です。よって「東北東」ということになります。

なお、速度・風速・距離については、
気象庁HPホーム→知識・解説→天気予報等で用いる用語→速度、風速、距離の換算表

 

また、気圧系の発達、移動に関する用語については、

気象庁HPホーム→知識・解説→天気予報等で用いる用語→気圧配置 気団・前線・気圧配置・天気図・気圧系の発達、移動に関する用語

に掲載されています。けっこう細かいんですがこの機会にがんばって整理されますことをおすすめします。

では。バイバイ